ボローニャの若き守備者がググっと評価を高めてきた。

　ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が全世界のプロフットボーラーを対象に、独自の算出方法で弾き出しているのが「推定市場価格」。選手の実力や移籍実績、年齢、将来性などさまざまなデータを元に示される、いわば“市場価値”だ。ここでは全日本人選手の最新ランキングを紹介しよう。

　相変わらずのトップは、ポルトに所属する中島翔哉の2000万ユーロ（約25億円）だ。昨夏にアル・ドゥハイルから移籍した際は2500万ユーロ（約31億2500万円）と過去最高額をマークしたが、ポルトではいまだ出場機会が限定されており、評価を下げてしまっている。まずはなによりも今季のリーグ戦初ゴールを挙げて、波に乗りたいところだ。

　そして２位に浮上してきたのが、前回の1000万ユーロ（約12億5000万円）から50％増の1500万ユーロ（約18億7500万円）にジャンプアップしたボローニャのDF、冨安健洋である。夏の入団からここまで、セリエＡでは怪我や出場停止を除いて20試合に出場して、すべてスタメン出場。守備者に厳しいイタリア・メディアからの評価も上々で、抜群の安定感を誇示している。

　冨安と同値で２位タイに付けるのが久保建英（マジョルカ）。先週末にはアウェーのエイバル戦で右足から鮮やかな今季３点目を決めるなど、目下絶好調だ。さらに評価を高めて、夏に保有元のレアル・マドリーへと帰還するのか、それとも──。リバプールで奮闘中の南野拓実が1250万ユーロ（約15億6250万円）で４位、フランクフルトで出色の出来を披露している鎌田大地が1000万ユーロで５位に付けている。

 

　最新の日本人選手「推定市場価格トップ30」は以下の通りだ。

１位　中島翔哉（ポルト）　2000万ユーロ（約25億円）
２位　冨安健洋（ボローニャ）　1500万ユーロ（約18億7500万円）
２位　久保建英（マジョルカ）　1500万ユーロ
４位　南野拓実（リバプール）　1250万ユーロ（約15億6250万円）
５位　鎌田大地（フランクフルト）　1000万ユーロ（約12億5000万円）
６位　酒井宏樹（マルセイユ）　800万ユーロ（約10億円）
６位　堂安　律（PSV）　800万ユーロ
８位　武藤嘉紀（ニューカッスル）　700万ユーロ（約８億7500万円）
９位　吉田麻也（サンプドリア）　500万ユーロ（約６億2500万円）
10位　大迫勇也（ブレーメン）　450万ユーロ（約５億6250万円）
10位　伊東純也（ヘンク）　450万ユーロ
12位　香川真司（サラゴサ）　300万ユーロ（約３億7500万円）
12位　乾　貴士（エイバル）　300万ユーロ
12位　昌子　源（Ｇ大阪）　300万ユーロ
12位　奥川雅也（ザルツブルク）　300万ユーロ
16位　仲川輝人（横浜）　280万ユーロ（約３億5000万円）
17位　森岡亮太（シャルルロワ）　250万ユーロ（約３億1250万円）
17位　塩谷　司（アル・アイン）　250万ユーロ
19位　清武弘嗣（C大阪）　230万ユーロ（約２億8750万円）
19位　土居聖真（鹿島）　230万ユーロ
19位　谷口彰悟（川崎）　230万ユーロ
22位　小林　悠（川崎）　220万ユーロ（約２億7500万円）
22位　鈴木優磨（シント＝トロイデン）　220万ユーロ
24位　原口元気（ハノーファー）　200万ユーロ（約２億5000万円）
24位　岡崎慎司（ウエスカ）　200万ユーロ
24位　興梠慎三（浦和）　200万ユーロ
24位　遠藤　航（シュツットガルト）　200万ユーロ
24位　久保裕也（FCシンシナティ）　200万ユーロ
24位　車屋紳太郎（川崎）　200万ユーロ
24位　菅原由勢（ＡＺ）　200万ユーロ
※１ユーロ＝約125円で換算。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部