ルヴァン杯初戦勝利、リーグ開幕も好内容でのドロー。試合を続けたかったのが本音だが…
新型コロナウイルスの影響でJリーグ公式戦が延期になってから1週間あまりが経ち、各クラブが様々な中断期のスケジュールを過ごすなか、名古屋グランパスは粛々と“次戦”への準備を続けてきた。2月26日のルヴァンカップ当日を急きょ全体トレーニングに変更し、週末に練習試合を設定して試合のコンディション維持へと策を講じた。フィッカデンティ監督は「トレーニングとゲーム、トレーニングとゲーム、という1週間の流れでやっていこうと思っている」と話しているが、今週もまた土曜日に練習試合を行ない、通常のリーグ戦ベースの練習日程でチームのベースアップおよび状態の維持をテーマに中断期間を過ごすつもりだ。
もちろん選手の間に少なくないメンタル的な難しさは生じている。26日当日には「この時期なので、たくさん試合をやってコンディションを良くしていきたいというのは正直あったんですけど」と前田直輝が言い、相馬勇紀も「単純に試合をするのは選手にとって一番楽しみな時間だし、そのことで落ち込むというか、残念な気持ちはある」と肩を落としていた。もちろん両名が「それよりもみんなの、選手を含め、サポーターも含め、みんなの体調の方が大事」(前田)という考えをすぐに表明したように、切り替えも納得もすぐにできてはいたが、ルヴァンカップ初戦勝利、仙台戦でも1-1ながら内容は素晴らしく、良いシーズンの入りができていただけに、という意味での“もったいなさ”があったのもまた確かだ。指揮官も「試合を続けたかった」と本音を漏らすこともあったと言い、過密日程も追い風に変えていこうという気勢が削がれてしまったのはやはりマイナスに感じられているようだった。
もちろん選手の間に少なくないメンタル的な難しさは生じている。26日当日には「この時期なので、たくさん試合をやってコンディションを良くしていきたいというのは正直あったんですけど」と前田直輝が言い、相馬勇紀も「単純に試合をするのは選手にとって一番楽しみな時間だし、そのことで落ち込むというか、残念な気持ちはある」と肩を落としていた。もちろん両名が「それよりもみんなの、選手を含め、サポーターも含め、みんなの体調の方が大事」(前田)という考えをすぐに表明したように、切り替えも納得もすぐにできてはいたが、ルヴァンカップ初戦勝利、仙台戦でも1-1ながら内容は素晴らしく、良いシーズンの入りができていただけに、という意味での“もったいなさ”があったのもまた確かだ。指揮官も「試合を続けたかった」と本音を漏らすこともあったと言い、過密日程も追い風に変えていこうという気勢が削がれてしまったのはやはりマイナスに感じられているようだった。
それでもチームからポジティブな雰囲気は消えてはいない。3日に報道陣に対し公開された練習では、オフ明けということもあって構成こそシンプルなものだったが、選手たちのコンディションや実戦形式における強度の高さなどは十分なレベルに保たれており、継続した練習による状態の良さがそこには感じられた。
キャンプでの負傷からなかなか本調子が取り戻せずにいた山崎凌吾は「この期間をポジティブにとらえて、コンディションを上げてチームの力になれるようにしたい」と意欲的。途中出場で決定機を逃した仙台とのリーグ開幕戦も「ゴールの前で仕事をするのが役目。次はしっかり決めたい」と反骨精神に溢れた表情で振り返り、次週以降に予定されている公式戦再開への闘志をギラつかせていた。チームは前週、ブラジルでの負傷の治療をしていたジョーが合流したが、この日のピッチにはまだ姿は見えず。貴重なターゲットマンの復調は再開後に向けても朗報のひとつと言える。