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右腕骨折のソン・フンミンはシーズン絶望か。激痛に耐えて「89分間プレー」に賛否が渦巻く

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年02月19日

「戦力としてカウントできない」とモウリーニョ監督

開始1分の接触プレーで右腕を傷めたソン・フンミン。だがプレー続行を決断し、2ゴールを決めてみせた。(C)REUTERS/AFLO

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 プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーは現地火曜日、公式サイトで韓国代表FWソン・フンミンが右腕を骨折し、今週中に手術を受ける予定だと発表した。

 気になる復帰時期については「数週間後」と記すにとどめたが、直後の記者会見でジョゼ・モウリーニョ監督は「ソンがシーズン中に戻れるとは思えない。残念だが、シーズンの残りを戦力としてカウントできない」と語り、シーズン絶望を覚悟していることを明かした。

 日曜日のプレミアリーグ第26節、アストン・ビラ戦で2ゴールと気を吐き、チームの3-2勝利に多大な貢献を果たしたソン。クラブによると骨折はその試合中に負ったようだが、どの場面であったかは明白だ。試合開始55秒に起こった接触プレーである。

 ルーズボールを相手DFエズリ・コンサと争い、ソンは激しくピッチに叩きつけられた。その際に右ヒジの付近で受け身を取り、立ち上がったあとも患部を押さえながら苦悶の表情を浮かべていた。

 本人とメディカルスタッフはプレー続行を決断したが、前半終了のホイッスルが鳴り響くと、ふたたびソンは右ヒジに手をやってしゃがみ込んだ。ここでどのような会話が交わさされたのかは定かでないが、彼が激痛に苦しんでいたのは想像に難くない。

 結局はフル出場を果たし、自身が蹴ったPKが弾かれたところを押し込んで1点、さらに後半アディショナルタイムには鋭い抜け出しから決勝点を挙げた。公式戦5戦連発を決め込み、プレミア通算50得点にも到達。前線の大黒柱であるハリー・ケインがハムストリングの大怪我で5月上旬の復帰を目ざすなか、ルーカス・モウラとともに最前線で異彩を放ち続けていたが……。大きな代償を払うこととなった。

 
 モウリーニョ監督は「本当に辛いし、彼が離脱して寂しい。私はベンチに攻撃のオプションがないとずっと嘆いてきたが、ついにはピッチ上のオプションさえなくなってしまった」と自虐的なコメントを発し、「もはや状況はこれ以上悪くならないだろう。残された選手たちと全力を尽くすのみだ」と気を引き締めた。

 サポーターもすぐさま反応した。クラブの公式SNSには書き込みが殺到しており、ソンへのお見舞いや励ましの言葉が大勢を占めるなか、開始1分で骨折していた事実が判明すると、「凄まじい闘志だ!」「俺たちの誇り」「ミスター・インクレディブル!」と賛辞の声が多く寄せられている。
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