ヴィッセル神戸は１月18日、２年半にわたって所属したポドルスキとの契約を更新しないことを発表。元ドイツ代表の退団が決まった。

　ポドルスキは2017年夏に、ガラタサライから完全移籍で神戸に加入。Jリーグにとっても久々の大物外国籍選手として注目された。エースナンバーの10番を背負い、１年目には15試合・５得点をマーク。２年目は24試合・５得点。３年目の昨季は中耳炎などの症状でコンディションが思わしくなく、13試合の出場にとどまったものの、５得点をマークした。

　当初の期待値からすれば、結果に物足りなさは残るものの、デビュー戦の２ゴールをはじめ、数々の衝撃的なゴラッソやリーグ最終戦でのハットトリック、さらには天皇杯決勝で先制点を演出するなど、観客を魅了するプレーやここ一番での勝負強さは際立った。

　ポドルスキはクラブ公式サイトを通じて次のコメントを発表している。
「神戸に来た最初の日からタイトルを共に獲った国立での最後の日まで、神戸サポーターといつも最高の関係を築くことができました。サポーターの皆さまの気持ちは常に伝わっていましたし、一生忘れません。直接お別れの挨拶ができなくて申し訳ないです。いつか皆さまの前に立ってしっかりと挨拶させてください。
そして三木谷会長とヴィッセル神戸のスタッフ、選手の皆にも感謝しています。日本という素晴らしい国に来ることも出来て、日本の文化に触れる事ができました。ヴィッセル神戸でJリーグを経験させてもらい、有難く思っています。この約3年間、ピッチ外でも家族と一緒に楽しい経験ができました。三木谷会長との縁はこれで切れるとは考えていないです。今後も連絡を取り合っていくと思いますが、今日はとりあえずこの場を借りてありがとうと言わせてください。皆さま、ありがとうございました」

　そして、ポドルスキの退団がクラブによって正式発表されると、公式SNSには多くの惜別と感謝のコメントが寄せられた。
「ポルディには感謝しかないです」
「２年半、本当にありがとう」
「間違いなく今の神戸を作ったのは貴方でした」
「マジかー。もっと見たかった」
「ただただ、神戸に来てくれて有難う」
「ハットトリックと優勝の置き土産は最高でした」
「ヴィッセルの10番は永遠にポルディや…」
「Danke Poldi（ありがとうポルディ）」
「とにかく残念です。今までありがとう」
「ポルディ　めっちゃショックです…」

　ポドルスキの新天地には、マレーシアの強豪ジョホール・ダルル・タクジムやトルコのアンタルヤスポルなどが取り沙汰されているが、いまだ正式発表はなされていない。おそらくは日本以外のクラブへの移籍が濃厚だが、ポドルスキのダイナミックなプレーの数々は多くの日本のサッカーファンにインパクトを与えたはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部