トリニータサッカーを象徴するGKの高木駿。古巣の王者・川崎相手に何を思ったのか?

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2019年05月27日

「最後の時間帯はずっと押し込むこともできた」

2012、13、16年シーズンに川崎に在籍していた高木。この日は古巣戦となった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ13節]大分0-1川崎/5月26日(日)/昭和電工ドーム大分

 大分のサッカーを象徴するGK高木駿。一番の持ち味はなんといっても足もとの技術の高さで、攻撃時はペナルティエリアの外でビルドアップに関与し、長短のパスも正確。浮き球のバックパスが来ても決して慌てることなく相手をかわしたり、ワンタッチで味方につなげたりもできる。もちろんセービング技術も高く、今季ここまでわずか8失点(リーグ2位タイの少なさ)が何よりの証拠だろう。

 そんな高木は東京Vのユース出身で明治大を卒業した後、川崎でプロ生活をスタートさせた。5月26日のJ1リーグ13節は古巣・川崎戦だったのだ。もっとも川崎で過ごした計3シーズンで公式戦の出番はわずか2試合だったわけだが……。

 高木は古巣・川崎戦をこう振り返る。

「(川崎は)上手いんで。持たれる時間はすごい長かったですけど。とりあえず失点のところは頑張って防ぎたかったなと個人的な感想です。(失点シーンは)逆サイドのサイドバックが入ってきて、一瞬のところです」
 
 さらにこう続けた。
 
「(川崎は)前でボールを持っているのが凄く上手くて、全然ミスをしていない。(大分は)シュート回数とかが少ないので正確な技術が必要ですし、(今日に関しては)攻める回数が少なかった」

 やはり昨季のチャンピオンである川崎に対し、“差”は感じたようだ。

 ただ「ゴール前で決定的なチャンスを増やさないと」と課題を話した一方で「最後の時間帯はずっと押し込むこともできた」と手応えも同時に口にした。
 
 試合終了後には相手の鬼木達監督に挨拶へ向かう姿が見られた。ふたりは川崎時代の選手とコーチという間柄だ。鬼木監督からは「『楽しそうだね、良いじゃん、良いじゃん』そんな言葉をかけられた」と高木は笑顔を見せた。
 
 順位は4位に後退して次節はFC東京、その次は名古屋との試合だ。難敵が続くが「もっと相手を食いつかせるなど、効果的なボール回しでリスクを冒さなくてはならない」とトリニータスタイルは変えないつもりだ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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