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【三浦泰年の情熱地泰】順調に見えた日本代表の2戦。あとは決定機をしっかり決めてくれると信じたい!

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2022年09月28日

「お前らは勝ちたいのか?」決定機を外した選手たちに向かって監督は吠えた!

前半に決定機を迎えた古橋。しかしシュートは枠を捉えきれなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 現役時代の天皇杯準決勝でのことだった。ハーフタイムに国立競技場の控室で、監督が決定機を外した選手を自己申告させたうえで、こう選手たちに向かって吠えた!

「お前らは勝ちたいのか?」

 勝ちたくないと思っている選手はいないだろう。どんな試合でも選手は勝利を目指してやっている。この表現が指示として適しているかどうかの答えはない。

【動画】アメリカを沈める!得意のドリブルから決めた三笘薫の鮮烈弾!
 我々チームは、後半に3得点して3-0で勝利し決勝へ進み、決勝は前半の立ち上がりに2得点を奪い、試合をスムーズに進め、やはり3-0のスコアで優勝を決めた。

 Jリーグ誕生してから僕が獲得した唯一のタイトルはこの天皇杯だ。96年シーズン、リーグ戦は後半に追い込んだがカズの得点王という個人タイトルは取れたがリーグ序盤の成績が響いた。

 僕はこの天皇杯ではボランチを務め、準決勝と決勝でそれぞれ2点目を奪い、国立競技場で2試合連続得点を挙げた。

 この時、監督がとった態度は、決定機を外した選手への強烈なメッセージとなって、優勝するべきメンタリティーへと繋がっていったのであろう。決定機とは必ず取らなければいけないシーンなのだ。

 昨日の日本代表対エクアドル代表戦で言えば、前半に古橋選手が敵陣ペナルティエリア内での相手のミスパスをカットして左足で狙った場面があったが、GKに阻止された。

 そして後半では三笘選手からのクロスを南野選手が枠外へ外したシーン。さらに、少し難しい体勢ではあったが、短時間でいい仕事をしていた相馬選手のクロスに上田選手のヘディングシュート。3選手とも必死に貪欲に狙っていった結果だと思うが、私が現役時代にお世話になった先述の監督ならばはっきりと厳しい指摘をしただろう。

 南米4位のエクアドルを相手に0-0の引分けなら、僕にとっては素晴らしく評価できる試合だったと思うし、2019年の南米選手権「コパ・アメリカ」で日本代表が経験したことが、少しでも蓄積としてチームの力になっていた面はあったと思う。僕も「コパ・アメリカ」は現場で3試合当時、2019年に観戦した。自陣でのイージーな奪われた方やPKを与えてしまうプレーなど、課題も多かったが、その分、思い切った良いプレーも多かった。

 ただし、この試合の最大の決定機は、相手が獲得したPKであった。これを防いだシュミット・ダニエル選手はPK以外にも好プレーを連続。アメリカ戦の冨安選手、守田選手が評価されたように、この試合では彼が大きな評価を得て良いのであろう。

 解説者もアメリカ戦との比較で、スタメンをすべて入れ替えていたことを強調していたが、このような大きな試合でメンバーを全員替えるという思い切った布陣での試合は、一視聴者としても楽しく見ることができた。
 
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