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【総体】ゲキを飛ばし続けた四中工の平尾勇人。伝統の“17”に魂を宿らせたエースの情熱と覚悟

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年07月27日

『俺が声とプレーで引っ張る』を体現し躍動

四日市中央工の平尾は、鋭い反転からの突破で何度も米子北ゴールに迫った。写真:安藤隆人

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[インターハイ3回戦]四日市中央工1ー2米子北/7月26日(火)/鳴門・大塚スポーツパーク球技場

「地元の名門を復活させたいと思ってここにきました」

 三重の名門・四日市中央工の伝統的なエースナンバー17を背負うFW平尾勇人は目に涙を浮かべながら、こう口にした。インターハイ3回戦、ベスト8進出をかけたこの一戦で四中工は前回準優勝の米子北(鳥取)に1−2で敗れた。

「ここで勝ってこそ名門復活というところがあった。その役割を担った17番だし、こういう試合で決め切るのが本物の17番であるのに、そこで僕が力を発揮できませんでした。本当に悔しいです」

 この試合は四中工において非常に重要な一戦だった。かつては全国トップレベルの強豪として名を馳せたが、近年は思うように全国で結果が出せていない。三重県出身の平尾もその事実は知っていた。
 
 中学進学時にセレッソ大阪U-15に進み、U-18の昇格はできなかったが、高校サッカーに進むことを決めたとき、関西の強豪校からの熱心な誘いもあったなかで「伝統もある学校なので、ここで自分が勝たせるんだという気持ちで決めた」と四中工の門を叩いた。

 それだけに全国ベスト8進出は、名門復活の狼煙をあげるために何が何でも達成したい目標だった。しかし、それはその直前で潰えてしまった。その責任と自身への不甲斐なさを平尾は痛烈に感じていたのだった。

 だが、「凄まじい成長を見せている。大会前からずっと『俺が声とプレーで引っ張る』と公言して、その通りの姿勢をピッチ内外で見せてくれた」と伊室陽介監督も称賛を惜しまない。70分を通して彼のプレーの精度が低かったかというと決してそうではなく、むしろ躍動していた。

 176センチと大型ではないが、屈強なフィジカルと跳躍力を駆使して最前線でポストプレーをこなし、2列目からの飛び出しを引き出すだけでなく、鋭い反転からの突破で何度も米子北ゴールに迫った。
 
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