ソン・フンミンが偉業を成し遂げた。

　現地時間５月22日に開催されたプレミアリーグの最終節（第38節）で、４位のトッテナムは、最下位のノーリッジと敵地で対戦し、５―０で大勝。４位をキープし、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ（CL）出場権を獲得した。

　この一戦で、２度の決定機を外していたソン・フンミンは、３―０で迎えた70分にルーカス・モウラのお膳立てから、右足で冷静にフィニッシュ。ようやくネットを揺らして勢いに乗ると、その５分後に圧巻のゴールを叩き込む。

　セットプレーのこぼれ球をペナルティエリア左の手前で拾った韓国代表FWは、中央に切れ込み、右足を強振。鋭いミドルシュートをゴール右に叩き込み、ゴールラッシュを締めくくった。
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　これで今シーズンのリーグ戦の得点は23点に到達。同日に１ゴールを挙げたモハメド・サラー（リバプール）と共に得点王に輝いた。なお、欧州５大リーグ（イングランド、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス）で、アジア出身選手がトップスコアラーとなるのは史上初だ。

　英紙『Daily Mail』によれば、ソン・フンミンは試合後、「この賞をもらうなんて信じられないよ。本当に感無量だ。子供の頃から夢見ていたからね。文字通り、僕の手の中にあるんだ」と、喜びを爆発させている。
 

「ゴールを決めるまでは、ビッグチャンスを逃してしまい、本当に悔しい思いをしていた。チームメイトには、最も簡単なチャンスを逃し、最も難しいチャンスを得点したと言ったよ。諦めてはいなかった。今日は決めたかったんだ。ハーフタイムには、チームのみんなが僕を助けてくれた」

　一時は中位に甘んじ、トップ４フィニッシュは絶望的とも思われたが、アントニオ・コンテ監督がシーズン途中から就任し、トッテナムは見事にV字回復を果たした。再来月に30歳となるエースは、「今シーズンはとてもいい勉強になった」と、本音を明かしている。

「コンテは我々に様々なものを与えてくれる。彼がここに来る前は、誰も僕らがチャンピオンズ・リーグに行けるなんて信じていなかった」

　そのコンテ監督も、「今日は２つの目標があった。１つはチャンピオンズ・リーグに出場すること、そしてソニーがトップスコアラーになるための手助けをすることだ。だからとても嬉しいよ」と、ミッションコンプリートに満足気だった。来シーズンへの期待が大きく膨らむ締めくくりとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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