現地時間５月17日に開催されたプレミアリーグ第37節で、すでに今節を終えた首位のマンチェスター・シティを勝点４差で追う２位のリバプールが、15位のサウサンプトンと敵地セント・メリーズで対戦した。

　４冠への望みを繋ぐために、是が非でも勝点３を積み上げたいリバプールは、しかし13分にネイサン・レドモンドに先制を許してしまう。苦しい立ち上がりとなるなか、チームを救ったのが、大幅なターンオーバーで今シーズンのプレミアリーグ初先発を果たした南野拓実だった。

　27分にディオゴ・ジョッタからペナルティエリア内でラストパスを受けると、右足を一振り。ニア上を豪快にぶち抜くシュートで、同点弾を奪ってみせた。27歳の日本代表FWは２発を叩き込んだノーリッジ戦（FAカップ５回戦）以来、約２か月半ぶりのゴールで、公式戦24試合目にして10ゴールに達した。

　息を吹き返したアウェーチームは、ここからさらに攻勢を強め、迎えた67分にCKからジョエル・マティプがヘッドで勝ち越し点をゲット。そのまま２―１で逆転勝利を収め、首位のシティと勝点１差で最終節を迎えることとなった。
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　フル出場で古巣のサウサンプトン撃破に大きく貢献した南野を、現地メディアも激賞している。『90min』は決勝点を挙げたマティプに次いで、２位タイの「７点」を付与。「前半に力強いフィニッシュ。常にハードワークし、何度もいいタッチをしていた」と綴っている。

　さらに『The Redmen TV』は、先発時の得点率に着目。単独トップの「９点」を与え、こう伝えている。

「彼は先発すると得点を取る傾向がある。今夜の前までで８試合中７点、今は９試合中８点となった。なんて素晴らしい一撃だったんだ！右上に叩き込み、（GKのアレックス）マッカーシーはノーチャンスだった。ミナミノはリバプールの知られざるヒーローだ」

　すでにリーグカップとFAカップを制したリバプールは今後、前人未到の４冠を目指し、プレミアリーグのウォルバーハンプトン戦と、チャンピオンズ・リーグ決勝のレアル・マドリー戦に臨む。ユルゲン・クロップ監督の期待にきっちりと応えて見せた日本代表FWに出番は訪れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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