現地時間４月13日、英公共放送『BBC』はマンチェスター・シティが保有する３選手について「今夏にクラブを離れることが可能だ」と報じた。

　いずれも他クラブへレンタル中の３選手とは、スペイン１部エスパニョールのヤンヘル・エレーラ、イングランド２部ストーク・シティのテイラー・ハーウッド＝ベリス、そしてドイツ２部シャルケの板倉滉だ。

　この記事を綴ったマイク・ミネイ氏は「シティは３人を退団させることに前向きだ」としており、板倉に関しては「シャルケは500万ポンド（約６億7500万円）の買取オプションの行使を望んでいる」としている。

　ただ、どうやら板倉の獲得に興味を示しているのはシャルケだけではないという。ミネイ氏は自身のツイッターで「ドイツで高い評価を得ているイタクラに対しては、いくつかのブンデスリーガ１部のクラブや、チャンピオンシップ（英２部）のクラブも興味を抱いている」とのこと。
 

　板倉は昨夏にシャルケに１シーズンの期限付きで加入。直後の第４節レーゲンスブルク戦でベンチ入りし、後半から３バック中央で起用されると、以後すべての公式戦に出場している。マイク・ビュスケンス新監督が指揮を執る直近の試合では中盤の底の一角で起用される機会が増え、前節ハイデンハイム戦ではエリア内でDF２人を振り切ってシュートを決めた。この活躍で、独誌『kicker』が毎週セレクトしているベスト11にも選出されているなど、非常に注目を集めている。

　シャルケやクラブのサポーターも板倉の残留を望んでいるが、買取は１部昇格が叶ってこそ可能とされている。ドイツ２部は残り５試合で、シャルケは現在首位に立っているが、２位のブレーメンと勝点53で並び、３位のザンクト・パウリ（勝点52）、４位のダルムシュタット（勝点51）、５位のニュルンベルク（勝点49）と僅差で続いている。すべての日程を消化したのち、上位２チームが自動昇格し、３位は１部クラブとの入れ替え戦プレーオフに回る。

　シャルケは次節、ダルムシュタットと対戦。シーズン終了までの残り１か月は、板倉にとって将来の去就をも左右する重要な時期となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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