フランス代表FWカリム・ベンゼマ（レアル・マドリー）が、代表の後輩キリアン・エムバペ（パリ・サンジェルマン）について語った。スペイン紙『MARCA』が伝えている。

　現在23歳のエムバペは、2017-18シーズンにモナコからパリSGへ移籍するや、瞬く間に世界的なストライカーへと成長。今シーズンからはリオネル・メッシ、ネイマールと強力タッグを組み、ゴールを量産しているが、来シーズンのマドリー入りが濃厚と見られており、今年１月にはすでに契約合意済みとも報じられた。

　その去就が世界中で注目を集めるなか、兄貴分のベンゼマは、母国紙『L'Équipe』で11歳下の俊英に言及。「代表チームで一緒にプレーするのは好きだ。クラブレベルでも一緒にやりたいね」と、ラブコールを送っている。

「僕らは２倍、いや３倍のゴールを決められると思うよ（笑）。代表チームでは、お互いが何をしようとしているのかが分かっているので、上手くいっている。例えば、２人とも左でプレーするのが好きだけど、ポジショニングが被ることはないよね」
 

　先月には、そのエムバペをはじめ、名立たるビッグネームを擁するパリSGと、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント１回戦で対戦。第１レグを０―１で落としていたなか、第２レグでも前半を終え０―１と厳しい状況に追い込まれたが、後半にベンゼマが怒涛の３発を叩き込み、歴史的な逆転勝利を収めた。

　マドリーを救った大エースは、この激闘のハーフタイムを振り返り、チームメイトに掛けたという言葉も明かしている。

「負けていたからといって、僕らにとっては何も変わらない。とにかく２点取らなければいけないということは分かっていた。ハーフタイムには、『僕らは大丈夫だよ』とみんなに話した。『失点してしまったけど、僕らは攻めようとしている。ただ、カウンターには気をつけないと。落ち着いて』とね。

　人々がサッカーをどう見ているかは知らないけど、ポゼッションしているから支配しているわけではない。パリは前に出て支配するようなポゼッションはせず、むしろ劣勢になったときにペースを落ち着かせるためにそれをしていたんだ」

　今シーズンも絶好調のベンゼマは、ここまでラ・リーガの得点ランキングで首位を独走する24ゴールを記録。頼もしい後輩が加入すれば、まさに鬼に金棒となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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