【森保ジャパン通信簿】最終予選の出場全選手を査定。MVP級の働きをしたのは?

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2022年03月30日

CBでは谷口や板倉の健闘も光る

7大会連続でのワールドカップ出場を決めた日本代表。苦しい最終予選を勝ち抜いた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 カタール・ワールドカップ・アジア最終予選を7勝1分2敗の勝点22、サウジアラビアに次ぐ2位で戦い抜いた日本代表。1勝2敗と苦しいスタートから持ち直し、7大会連続でのワールドカップ出場を決めたなか、各選手はどんなパフォーマンスを見せたのか。ここでは今最終予選、計10試合に出場した選手(心苦しいが、未出場の選手は除く)を6段階(S、A、B、C、D、E)で評価した。

――◆――◆――


■GK
権田修一 [評価]A

9試合(先発9試合)・3失点
平均採点:6.00
守護神として最終戦のベトナム戦を除く9試合でゴールマウスを守る。失点数は3。特に昨年11月の第5戦のベトナム戦からは5試合連続でのクリーンシートを達成。落ち着いたセービングでピンチを防いだ。

川島永嗣 [評価]C
1試合(先発1試合)・1失点
平均採点:5.50
頼れる経験豊富なGKは最終戦のベトナム戦で先発。セットプレーから失点して勝利につなげられなかっただけに悔しさはあるだろう。ただ、チームの盛り立て役として陰で支えた功績は評価されるべき。

■DF
吉田麻也 [評価]B

8試合(先発8試合)・1得点
平均採点:5.88
キャプテンとしてチームを牽引。年明け1、2月の中国戦、サウジアラビア戦を怪我で欠場したものの、それ以外の8試合で最終ラインを統率し、チームを鼓舞し続けた。最終戦のベトナム戦では貴重な同点ゴールもマーク。もっともフィード精度など本大会に向けて改善すべき点もあるだろう。


植田直通 [評価]D
1試合(先発1試合)・0得点
平均採点:4.50
冨安が不在だった初戦のオマーン戦で先発。しかし、試合終盤に目の前で相手に決められ、まさかの黒星(0-1)をピッチで経験。その後は出場機会が訪れなかったが、不測の事態に備えた。

長友佑都 [評価]C
9試合(先発9試合)・0得点
平均採点:5.61
パフォーマンスには賛否両論あったものの、最終戦のベトナム戦を除く9試合に先発してワールドカップ出場に貢献。後半の途中で中山と交代する形が増えたが、第8戦のサウジアラビア戦などでは熱いプレーを披露。クロス精度や攻撃の選択肢など改善点はあるが、粘り強い対応で守備も支えた。

酒井宏樹 [評価]B
5試合(先発5試合)・0得点
平均採点:5.90
強度の高いプレーで右サイドをアップダウンし、年明け1、2月の中国戦、サウジアラビア戦では右サイドで組んだ伊東を的確にサポート。森保ジャパンの大きな武器である伊東のスピードを生かした。残念だったのは怪我の影響もあり、5試合の出場に止まったこと。今後は山根との競争が待っている。




 
冨安健洋 [評価]B
5試合(先発5試合)・0得点
平均採点:6.00
吉田とのCBコンビは堅牢で、チームに安定感をもたらした。昨夏に移籍したアーセナルでは右SBで評価を高めるなど、今後の日本の最終ラインを背負って立つ存在。ただ、怪我もあって2022年の4試合を含めた5試合を欠場。本大会に向けて代表での完全復活を楽しみにしたい。

室屋 成 [評価]D
1試合(先発1試合)・0得点
平均採点:6.00
初戦のオマーン戦を落として迎えたアウェーの中国戦に先発出場。右SBとして攻守に絡んだ。もっとも、その後は山根のアピールもあってメンバーから離れる。ワールドカップへさらにパワーアップしたい。

山根視来 [評価]A
4試合(先発4試合)・0得点
平均採点:6.13
今最終予選で株を上げたひとり。所属する川崎でのプレー同様に右SBとしてシンプルな攻め上がりとともに、インナーラップやクサビのパスで変化を加えた。ハイライトは勝てばワールドカップ出場が決まるオーストラリア戦でのアシスト。川崎でともにプレーした守田との阿吽の呼吸からマイナスのクロスを上げ、こちらも元同僚の三笘の先制ゴールをお膳立て。代表戦士としての自信も日々、高まっている印象。

谷口彰悟 [評価]B
3試合(先発3試合)・0得点
平均採点:6.33
吉田と冨安が不在という年明けの緊急事態に素晴らしいパフォーマンスを披露。1月の中国戦で30歳にして最終予選デビューを飾ると、続くサウジアラビア戦もCBを組んだ板倉とともに無失点に寄与。川崎の頼れるキャプテンは磨き続けたフィード力と守備対応を如何なく発揮。地道に重ね続けた努力が報われた瞬間は実に感動的で、多くのJリーガーの活力になったはず。もっとも現状ではCBの4番手の立ち位置か。ここからさらに成り上がりたい。

板倉 滉 [評価]B
3試合(先発3試合)・0得点
平均採点:6.00
吉田と冨安を欠いた今年1、2月の中国戦、サウジアラビア戦で、谷口とともに最終ラインを牽引。続くオーストラリア戦でも冨安が不在のなか、吉田の相棒に任命された。所属するシャルケで逞しさを増しており、川崎育ちということもあって、中盤の田中らとの相性も良い。

中山雄太 [評価]C
8試合(先発1試合)・0得点
平均採点:5.83
主に長友との交代で左SBに入り、試合の流れを変える、もしくはクローズさせる役割を担う。今年1月の中国戦では交代出場後に正確なクロスで伊東のゴールをアシストした。ただ、先発を掴んだ最終戦のベトナム戦は課題の残る出来に。長友からレギュラーの座を奪えるか。

佐々木翔 [評価]―
1試合(先発0試合)・0得点
平均採点:―
“森保サッカー”を熟知し、チーム立ち上げから頻繁にメンバーに選ばれてきた男は、第2戦の中国戦で88分からピッチへ。プレー機会はこの一度限りだったが、チームのために働く姿に好感を持った人は多いはず。
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