３月29日にカタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本代表はホームでベトナム代表と対戦。試合前日、ベトナムのパク・ハンソ代表監督が公式会見で発言した内容が波紋を広げている。

　今回来日したベトナムの選手は20人のみ。来日後にコロナ陽性が発覚し、隔離措置されたスタッフ、通訳などがいまだに合流できていないことも含め、検査基準の違いなどに対して不満を吐露。「開催国の防疫措置に従うのが当たり前だが、あまりにも行き過ぎているのではないかと思っています。不当な扱いを受けていると言わざるを得ないし、非常にプライドが傷ついた」と述べた。

　この一報を、ベトナムのメディアも次々に報じている。

　現地メディア『VTC News』は「パクコーチは、ベトナムチームが日本の厳しい防疫基準に押し込まれていると考えている。その準備の過程でチーム状況が困難に陥ったと考えているようだ」という情報に加えて、チームのアシスタントの証言として「ベトナムチームは簡易キットで陽性が出た通訳のPCR検査を要求したが、日本側に拒否された。その理由は説明されなかった。自己検査キットでテストを行なった結果、陰性だったのにもかかわらず、反対された」としている。
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　また、同じく現地メディアの『Cong Luan』は「指揮官はこの状況に胸を痛めている」と綴り、「それでも指揮官は、この非常に困難な状況にあり、簡単な戦いではないと知っても、大きな舞台での試合がベトナムチームをさらに大きく成長させるだろうと述べた」と伝えている。

　このほかにも、ベトナムを率いる指揮官の訴えは、現地でも非常に多くのメディアが取り上げている。しばらくその反響は続きそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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