チャンスは日本のほうが多かったが…
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選。日本代表はアウェーでオーストラリアに2-0で勝利し、本戦の出場権を獲得した。
4年前の最終予選に続いて、今回も初戦は負けから始まり、序盤の3試合で2敗を喫するなど、苦しいスタートだった。しかし、その後は怒涛の6連勝。終わってみれば最終節まで持ち込ませることなく、やはり4年前同様、その一つ前の節で出場を決めることができた。
苦しい序盤から、昨年10月に2-1で勝利したホームのオーストラリア戦で転機を迎え、アウェーのオーストラリア戦で締める。オーストラリアに始まり、オーストラリアに終わった最終予選だった。今までアウェーで勝ったことがなかったオーストラリアに、今回快勝したのは大きな自信になる。
前半はオープンに打ち合った。DAZNのスタッツによれば、前半のポゼッション率は日本59パーセント、オーストラリア41パーセント。以下順にシュート数は11本、6本。コーナーキックは0本、3本。パス数は388本、306本。そして、敵陣ペナルティエリア内タッチ数は日本23回、オーストラリア8回だった。
4年前の最終予選に続いて、今回も初戦は負けから始まり、序盤の3試合で2敗を喫するなど、苦しいスタートだった。しかし、その後は怒涛の6連勝。終わってみれば最終節まで持ち込ませることなく、やはり4年前同様、その一つ前の節で出場を決めることができた。
苦しい序盤から、昨年10月に2-1で勝利したホームのオーストラリア戦で転機を迎え、アウェーのオーストラリア戦で締める。オーストラリアに始まり、オーストラリアに終わった最終予選だった。今までアウェーで勝ったことがなかったオーストラリアに、今回快勝したのは大きな自信になる。
前半はオープンに打ち合った。DAZNのスタッツによれば、前半のポゼッション率は日本59パーセント、オーストラリア41パーセント。以下順にシュート数は11本、6本。コーナーキックは0本、3本。パス数は388本、306本。そして、敵陣ペナルティエリア内タッチ数は日本23回、オーストラリア8回だった。
シュート数や敵陣ペナルティエリア内タッチ数を見れば分かるように、チャンスは日本のほうが多かった。試合を観た感覚とも一致する。
それでも、オーストラリアに得点機会がなかったわけではない。とりわけ危なかったのは25分のCKだ。マーティン・ボイルが蹴ったクロスに対し、GK権田修一とトレント・セインズベリーが接触してボールが流れ、すぐ後ろにいたジャンニ・ステンスネスと競り合った山根視来に当たってゴールに吸い込まれた。
主審は権田に接触したセインズベリーのファウルを取り、ノーゴールとされたが、接触は明確なファウルだと言い切れるほど、強くも、無謀でもなく、正直ゴールと判定されていても不思議はない。グレーゾーンの判定が、日本優位に転がってきたのは幸運だ。「チャンスを外し続けたチームは罰を受ける」という言い伝えがサッカーファンの中にはあるが、今回の日本は罰を受けなかった。
日本が多くの決定機を作ったとはいえ、このようにオーストラリアにもチャンスがあったのは事実。前半は少し、オープンに戦いすぎたのか。
後半はロングボールを減らして丁寧にビルドアップし、敵陣へ押し上げてサッカーをした。テンポが落ち、速い攻撃は減ったが、ゲームコントロールとしては明らかに落ち着いた。ただし、だから後半の戦い方のほうが良いのかと言えば、サッカーはそう単純ではないと思う。
それでも、オーストラリアに得点機会がなかったわけではない。とりわけ危なかったのは25分のCKだ。マーティン・ボイルが蹴ったクロスに対し、GK権田修一とトレント・セインズベリーが接触してボールが流れ、すぐ後ろにいたジャンニ・ステンスネスと競り合った山根視来に当たってゴールに吸い込まれた。
主審は権田に接触したセインズベリーのファウルを取り、ノーゴールとされたが、接触は明確なファウルだと言い切れるほど、強くも、無謀でもなく、正直ゴールと判定されていても不思議はない。グレーゾーンの判定が、日本優位に転がってきたのは幸運だ。「チャンスを外し続けたチームは罰を受ける」という言い伝えがサッカーファンの中にはあるが、今回の日本は罰を受けなかった。
日本が多くの決定機を作ったとはいえ、このようにオーストラリアにもチャンスがあったのは事実。前半は少し、オープンに戦いすぎたのか。
後半はロングボールを減らして丁寧にビルドアップし、敵陣へ押し上げてサッカーをした。テンポが落ち、速い攻撃は減ったが、ゲームコントロールとしては明らかに落ち着いた。ただし、だから後半の戦い方のほうが良いのかと言えば、サッカーはそう単純ではないと思う。