カタール・ワールドカップのアジア最終予選はいよいよ佳境を迎え、３月24日に日本代表はシドニーに乗り込んで、オーストラリア代表と対戦する。

　日本にとって勝てば７回連続の本大会出場が決定する大一番は、オーストラリアにとってはストレートインに望みを繋ぐための重要な一戦であり、アジアプレーオフ、南米５位との大陸間プレーオフという“いばらの道”を避けるためにも、何とかこれをモノにして、５日後のサウジアラビア戦で連勝を飾り、逆転での突破を決めたいはずだ。

「2006年ドイツ大会以来、続けてきたW杯出場がこのカタール大会で途切れれば、ライバルに比べて停滞しているオーストラリアにとって悲惨なことになる」と警告するスポーツ専門チャンネル『Fox Sports』は、しかしこの最終予選のクライマックスに臨む「サッカルーズ」を「怪我とコロナに見舞われた、かなりの“弱者”に見える」と悲観的に見ている。

「今予選では世界記録となる予選11連勝を飾るも、それもすでに忘れ去られ、現在は楽観論が消え失せている」

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　グラハム・アーノルド監督のチームについて、同メディアは「（主力選手の大量欠場により）多くの若者やベテランがデビューを飾る可能性があるチームが、リバプールの南野拓実のような最高レベルの選手を擁する日本に、動揺を引き起こす可能性はある」としながらも、「同時に再び、直近の直接対決８試合で未勝利（３分け５敗）の日本に、ホームで屈辱を与えられる可能性もある」と指摘する。

　しかし、アダム・タガート、ニキータ・ルカビツヤ、クレイグ・グッドウィン、トム・ロギッチ、アーロン・ムーイ、ジャクソン・アーバイン、ライリー・マッグリー、ハリー・サウター、キー・ロールズ、マシュー・スピラノビッチ、カーティス・グッドら主力級が欠場し、チームに合流した選手の中にも負傷者がおり、さらにアーノルド監督自身もコロナ感染で自宅隔離を強いられた挙句、無断外出（浜辺で愛犬の散歩）でサッカー協会から罰金処分を受けたという“悲惨”なチームに、ポジティブな面を見つけ出すのは難しい、とも……。

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