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「J3仕様のサッカーはしたくない」相模原・高木監督が描くビジョン「選手への要求も高いと思う」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年03月11日

「そういう話はずっとしている。洗脳するぐらいにね(笑)」

相模原で就任2年目を迎える高木監督。「攻撃的で、見ていてワクワクするようなサッカー」でJ3制覇&昇格を目指す。写真:滝川敏之

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「J3で勝つのは簡単ではない」

 今季の新体制発表会見の場で、SC相模原の高木琢也監督はそう言っていた。自身にとっては「初めてのステージで、チャレンジすることになる」。フタを開けてみないと分からない部分はあるかもしれない。3月12日の開幕戦を数日後に控えた時点でも、「ぶっちゃけて言うと、正直、分からない」と包み隠さずに話す。

 ともすれば、しばらくは手探りの状態が続くかもしれない。ただし、J3に挑む心構え、スタンスは固まっている。

「J3仕様のサッカーをしたいとは思っていない」

 J1にはJ1、J2にはJ2、J3にはJ3と、各カテゴリーに応じた戦い方があるとして、指揮官は「そこに合わせるようなサッカーをしたいとは思わない」と力をこめる。

 決してJ3を軽んじているわけでないのは、冒頭のコメントが証明している。もっとも、今季の目標は「優勝すること、そして昇格すること」。そこにフォーカスするのは当然として、さらに先を見据えている。

「J2に上がった時に通用するチーム、J1に上がった時に、ゼロからじゃなくて、前進した状態でスタートできるように。そこしか目指していない」

 クラブが掲げるゲームモデルかつアイデンティティは『エナジー・フットボール』。高木監督は「基本的には、常に自分たちがアクションしたい」と意気込む。「ボールをつなぐというより、点を取るための攻撃でなくてはならない。去年よりは、ひょっとしたら、スピード感とかは速くなると思う」。

 ゲーム形式のトレーニングでは「パススピード、テンポは速く!」と声を張り上げる。敵陣でのプレスの強度にも細かく指示を出す。今季のチーム編成を踏まえ、「特性を見ると、スピード感あるものができる選手たちもいる」と期待を寄せている。
 
 J3制覇でJ2復帰。クラブ史上初めてJ2を戦った昨季は、結果的に降格となったが、最終節まで残留の可能性を残す粘り強い戦いを見せた。その経験値は大きな武器であり、そして今季は優勝候補の一角として見られてもいる。

 高木監督自身は「プレッシャーはそんなにない」と泰然としている。「周りから言われなくても強く自覚して臨んでいるし、選手への要求も高いと思う」と表情を引き締める。

「このカテゴリーでは、おそらく我々はターゲットにされるチーム。タフなゲームを勝たないといけないし、メンタル的にも強くないといけない。点が取れなくても、攻め続ける。そういうタフさも必要。ことあるごとに、そういう話はずっとしている。洗脳するぐらいにね(笑)。良い意味で、プライドを持って戦ってほしい」

 ホームでアスルクラロ沼津を迎え撃つオープニングマッチ。高木サガミハラがどんな戦いを見せるか楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】高木体制2年目の相模原、目標はJ3制覇でJ2復帰!
 
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