クラブ史に名を刻んだレジェンドに並ぶ偉大な記録だ。

　現地時間３月２日のFAカップ５回戦、リバプールはノーリッジを２-１で下し、ベスト８に駒を進めた。前半の２ゴールでチームを準々決勝に導いたのは、南野拓実だ。

　27分にディボック・オリギのアシストから先制点を挙げた南野は、39分にもCKから豪快な右足シュートを叩きこんで追加点。チームは後半に１点を返されたが、逃げ切りに成功した。
【動画】南野の右足が火を吹く！ ノーリッジ戦で叩き込んだ２ゴールをチェック

　週末のリーグカップでは、大会を通じて４得点を挙げる活躍を見せていたにもかかわらず、決勝で出場機会を得ることができなかった。その悔しさを晴らす見事な活躍で、日本代表FWには大きな賛辞が寄せられている。

　クラブ専門サイト『Liverpool ECHO』は、「おそらくミナミノはスカッドプレーヤーの役割を最も上手く体現している」と、限られた出番で結果を残し続ける南野を称えた。

「呼ばれればいつでも、ミナミノは活躍するための正しい調子と心構えだった」
 

　27歳のアタッカーはリーグカップのノーリッジ戦でも得点しており、同サイトによると、これはクラブで３人目の快挙という。同メディアは「ルイス・スアレスほどの破壊力ではないが、ミナミノはとにかくノーリッジとの対戦を好んでいる」と伝えた。

「ある点で、ミナミノはスアレスのようだ。１シーズンに異なる２つの国内カップ戦で同じチームを相手に得点したのは、1977-78シーズンのチェルシー戦でのケニー・ダルグリッシュ、2011-12シーズンのストーク・シティ戦でのスアレスに続き、リバプールでわずか３人目である」

　ワールドクラスのFWをそろえ、冬にルイス・ディアスも獲得したリバプールにおいて、南野が厳しい立場にあることは否めない。だが、『Liverpool ECHO』は「彼が誰よりもそれを分かっているだろう」と、与えられた機会で最善を尽くしている南野を称賛している。

「彼はユルゲン・クロップ監督にとって国内カップ戦での幸運のお守りであることを証明した。それは今シーズン初めてのことではない」

　指揮官やチームメートからも賛辞を寄せられた日本代表の10番は、FAカップでもチームの戴冠に貢献し続けることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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