現地時間２月20日に開催されたラ・リーガ第25節で、バルセロナはバレンシアの本拠地メスタージャに乗り込み、４―１で快勝を収めた。

　この一戦で、事実上アーセナルから追放され、今冬にスペインへ初上陸したピエール＝エメリク・オーバメヤンは、リーグ戦初先発。すると23分、ジョルディ・アルバのロングパス１本で一気に抜け出し、ニアをぶち抜く豪快なシュートで、加入後初ゴールとなる先制点を叩き込んでみせた。

　これで俄然勢いに乗った32歳は、フレンキー・デヨングが追加点を挙げた６分後の38分にも、ガビのクロスをダイレクトで流し込み、リードを３点に広げると、“仕上げ”は１点を返され迎えた63分だった。

　ペナルティエリア手前からペドリが右足を豪快に一閃。これが手前にいたオーバメヤンの背中をかすめ、ゴールへ。当初はスペイン代表MFの得点と記録されたものの、その後に変更された結果、ガボン代表FWはアーセナル時代のアストン・ビラ戦以来、およそ４か月ぶりのゴールから一気にハットトリックを完成させたのだ。
【動画】圧巻のニア天井ぶち抜きから一気に３発！オーバメヤンがいよいよお目覚め？

　スペイン紙『AS』などによれば、上機嫌のオーバメヤンは試合後、「とてもとても幸せだ。でも何よりも今日勝ったことが嬉しいよ」とコメント。この地は３シーズン前にも３点を奪った縁起の良い場所とあって「前回はヨーロッパリーグの準決勝でアーセナルの選手としてハットトリックを達成したんだ。このスタジアムはホームのようなものだね」とも語った。

　さらにシャビ監督も、ようやく目を覚ました眠れる獅子に対し、「彼はキャリアを通じてずっとゴールを決めてきた。彼は成熟し、知的で、謙虚で、前向きだ。喜ばしいね。今回のゴールは自信に繋がるだろう」と賛辞を寄せている。

　チャンピオンズ・リーグのグループステージ突破を逃し、18年ぶりにヨーロッパリーグ（EL）参戦を余儀なくされているバルサは、24日に決勝トーナメント・プレーオフの第２レグでナポリと対戦。第１レグではホームで１―１の痛恨のドローに終わったなか、敵地で挽回なるか。

　ELでの経験も豊富な、オーバメヤンの再度の爆発に期待だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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