「最後まであきらめずに最大値を出してやることが、トリニータの使命」
大分トリニータは12月12日、天皇杯準決勝で川崎フロンターレと対戦し、PK戦の末に勝利を収め、クラブ初となる決勝進出を果たした。
試合は、相手に主導権を握られる展開で推移した。GK高木駿を中心とした粘り強い守備で凌ぎ、延長戦に突入。113分に小林悠に先制弾を決められるも、120+1分にパワープレーで前線に上がったDFエンリケ・トレヴィザンがヘディングで劇的な同点弾を決め、1-1でPK戦へ。7本目まで続いた熱戦で、最後はGK高木が山根視来のシュートを止め、PK戦5-4で大分が勝利を収めた。
今季限りでの退任が発表されている大分の片野坂知宏監督は、「正直試合が終わったいまも、勝ち上がった実感がない。夢のようなというか、信じられない結果になったなと感じています」と感無量の様子だ。
この試合で大分はボールポゼッションが35パーセントで被シュート数は28本。記録上も厳しい戦いだったことが分かる。さらに今夏チームに加わった呉屋大翔、増山朝陽、野嶽惇也、梅崎司らがレギュレーションの関係で出場できなかった。
そんな理由もあってか、大分はこれまでの3‐4‐3をベースとした布陣を変更し、この日は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を採用した。
「川崎はボールの動かしとか攻撃力もあるチーム。個の打開、コンビネーション、点を取れる選手も沢山いる。とにかくできるだけゴールから遠ざけたい。守備もある程度制限できるような戦いをしないと我々がサンドバック状態になる」と考え、「できるだけ真ん中を使われず、サイドのところで強く出るような守備を狙っていた」という。
それでも王者川崎の強さは際立ち、「スコアだけみれば1-1。なんとか最後にパワープレーで1点とってPKに持ち込んで決勝進出。勝ち上がることはできたのですが、内容的には川崎さんのうまさがあって、危ない場面も沢山ありました」と振り返った。
試合は、相手に主導権を握られる展開で推移した。GK高木駿を中心とした粘り強い守備で凌ぎ、延長戦に突入。113分に小林悠に先制弾を決められるも、120+1分にパワープレーで前線に上がったDFエンリケ・トレヴィザンがヘディングで劇的な同点弾を決め、1-1でPK戦へ。7本目まで続いた熱戦で、最後はGK高木が山根視来のシュートを止め、PK戦5-4で大分が勝利を収めた。
今季限りでの退任が発表されている大分の片野坂知宏監督は、「正直試合が終わったいまも、勝ち上がった実感がない。夢のようなというか、信じられない結果になったなと感じています」と感無量の様子だ。
この試合で大分はボールポゼッションが35パーセントで被シュート数は28本。記録上も厳しい戦いだったことが分かる。さらに今夏チームに加わった呉屋大翔、増山朝陽、野嶽惇也、梅崎司らがレギュレーションの関係で出場できなかった。
そんな理由もあってか、大分はこれまでの3‐4‐3をベースとした布陣を変更し、この日は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を採用した。
「川崎はボールの動かしとか攻撃力もあるチーム。個の打開、コンビネーション、点を取れる選手も沢山いる。とにかくできるだけゴールから遠ざけたい。守備もある程度制限できるような戦いをしないと我々がサンドバック状態になる」と考え、「できるだけ真ん中を使われず、サイドのところで強く出るような守備を狙っていた」という。
それでも王者川崎の強さは際立ち、「スコアだけみれば1-1。なんとか最後にパワープレーで1点とってPKに持ち込んで決勝進出。勝ち上がることはできたのですが、内容的には川崎さんのうまさがあって、危ない場面も沢山ありました」と振り返った。
窮地を度々救ったのはGK高木のビッグセーブと、最後の最後でゴールをもたらしたエンリケの勝負強さだ。
一発勝負での選手たちの高パフォーマンスの要因は、降格が決まった後のリーグ戦での振る舞いにあったという。
「36節・鹿島戦で降格が決まっても、残り2試合は凄く大事だと思っていました。選手たちも悔しい思いはあるけど、最後までサポーターに戦う姿勢を見せないといけないし、そんななかでも応援に来てくれる人たちが沢山いらっしゃるので、そういう方々に最後まであきらめずに最大値を出してやることが、トリニータの使命だということを選手たちに話しました」
そんな気持ちが選手たちにも伝わり、リーグ戦では37節の横浜FC戦(2-0)、最終節の柏レイソル戦(3-2)と連勝。「その勢いが今日の試合でも出たと思う」と語った。
チームのJ2降格と、指揮官の退任が決まっている難しい状況のなか、片野坂監督の大分は、12月19日に行なわれる決勝でどんなフィナーレを迎えるのか。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
【PHOTO】“カタノサッカー”を手拍子で後押し!等々力に集結した大分トリニータサポーター!
【PHOTO】等々力陸上競技場に駆けつけた川崎フロンターレサポーター!
【天皇杯準決勝PHOTO】川崎1(4PK5)1大分|高木が好セーブ連発!PK戦の末、勝利した大分は初の決勝進出!
一発勝負での選手たちの高パフォーマンスの要因は、降格が決まった後のリーグ戦での振る舞いにあったという。
「36節・鹿島戦で降格が決まっても、残り2試合は凄く大事だと思っていました。選手たちも悔しい思いはあるけど、最後までサポーターに戦う姿勢を見せないといけないし、そんななかでも応援に来てくれる人たちが沢山いらっしゃるので、そういう方々に最後まであきらめずに最大値を出してやることが、トリニータの使命だということを選手たちに話しました」
そんな気持ちが選手たちにも伝わり、リーグ戦では37節の横浜FC戦(2-0)、最終節の柏レイソル戦(3-2)と連勝。「その勢いが今日の試合でも出たと思う」と語った。
チームのJ2降格と、指揮官の退任が決まっている難しい状況のなか、片野坂監督の大分は、12月19日に行なわれる決勝でどんなフィナーレを迎えるのか。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
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