指揮官が頭に描くかたちを完璧に実現できたら、古橋亨梧はどれほどネットを揺らせるだろうか。

　セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は先日、チームがまだ古橋を生かし切れていないと指摘し、「どう彼にシンクロするかが重要だ」と話した。

　専門サイト『CELTS ARE HERE』は12月４日、これを受けて「いつものようにアンジェは正しい」と、指揮官の指摘はもっともだとの見解を報じている。

　同メディアは「キョウゴの仕事ぶりや、相手に向かって走る意欲は周知のとおりだ。だが、彼がインテリジェントな走りをしても、チームメイトたちが２歩後方ということが試合中に多々ある」と伝えた。

「キョウゴは特別なタレントだ。リーグ優勝させてくれる選手だ。それは疑いない。優勝するためには、もっとコンスタントに彼が良いボールを受ける必要がある。現在は散発的な供給で14得点。もっとシンクロできたら彼がどれほどやれるのか、考えると恐ろしいほどだ」

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　さらに、『CELTS ARE HERE』は、サッカー界のレジェンド指揮官がエースを最大活用することの大事さを説いたエピソードを紹介した。かつて、マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン監督が、ロビン・ファン・ペルシを生かすためにチームに厳しく要求したというエピソードだ。

　ファン・ペルシは以前、ファーガソンがポール・スコールズや香川真司、ウェイン・ルーニーに対し、「彼を見つけられないなら使わない」と、ファン・ペルシへのパスを求めたと明かしている。リオ・ファーディナンドによれば、ファーガソンは「彼にパスすれば優勝できる」と話したそうだ。

　同メディアは、「キョウゴはファン・ペルシではない。ここはプレミアリーグでもない。だが、前提や目的は同じだ。キョウゴに彼が望むところでボールを渡せれば、セルティックは優勝する」と続けている。

「ファーガソンと違い、今のポステコグルーには多くの選択肢がない。キョウゴにパスを出せないなら外すと言うことはできない。１月のマーケットが終わったら、監督とチームにそのメンタリティーが必要だ。冬に補強できれば、ポステコグルーは選択肢が増え、エースに供給できない選手を外せる。今後６～８週間は、最も重要な時期となるかもしれない」

　旗手怜央、井手口陽介、前田大然の獲得が取りざたされているセルティック。日本からのさらなる補強を実現させ、古橋をもっと爆発させることができるか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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