J１リーグは11月27日、各地で37節の10試合を開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノスの一戦が行なわれ、横浜が２-０で勝利を収めた。
 

　神戸はこの試合に勝利すれば、ACL出場権の獲得が決まり、２位の横浜に勝点２差となり、最終節で２位フィニッシュの可能性も出てくる。一方の横浜はすでにACL出場権の獲得を決めているものの、ここ５試合で２勝３敗と今ひとつ調子が上がらない。

　試合は、神戸がボール支配で上回るものの、横浜も得点ランキングで首位に立つFW前田大然のスピードを武器に縦に速い攻撃で応戦。一進一退の見応えのある攻防となった。

　均衡が破れたのは23分、後方からのフィードに反応した前田が、神戸守備陣の隙を突いて右足で流し込んだ。アウェーの横浜が先制した。

　先制された神戸は、ボランチのセルジ・サンペール、トップ下のアンドレス・イニエスタを中心に攻撃のテンポを上げて反撃。前半終了間際には、波状攻撃でCKを立て続けに獲得。CKからの山口蛍の強烈なボレーシュートはクロスバーを直撃するなど、惜しいシーンもあったが、得点には至らず前半は横浜の１点リードで終了した。

　後半に入っても、ACL出場権獲得へ勝点を積み上げたい神戸が主導権を握る。イニエスタ、武藤嘉紀が積極果敢に突破を図り、チャンスを創出していく。67分にはイニエスタが巧みなダブルタッチで左サイドを突破しクロスを供給すると、武藤がヘディングで折り返し、これに反応した途中出場のリンコンが決定的なヘディングシュート。しかし、これはGK高丘陽平の正面を突き、得点とはならず。

　すると、横浜は82分、手薄になった神戸の守備の隙を突いて、途中出場の仲川輝人が左足のシュートをゴール左に突き刺す。横浜が２-０と神戸を突き放す。

　結局、試合は２-０でタイムアップ。横浜が神戸を下し、勝点78でリーグ２位を確定させた。一方の神戸は、勝点70にとどまったものの、４位の名古屋がセレッソ大阪に１-２で敗戦、勝点65にとどまり、また鹿島も勝点66で、最終節で神戸を追い抜くことは不可能となり、神戸の３位が決定。来季のACL出場権を獲得した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部