Jリーグは11月20日、J１第36節の10試合を各地で開催。埼玉スタジアム2002で行なわれた浦和レッズ対横浜F・マリノスの一戦は、２-１で前者が勝利を収めた。

　阿部勇樹の引退表明と、槙野智章、宇賀神友弥の今季終了後に契約満了による退団。大きな変化を迎えた６位（勝点59）の浦和は、ACL出場権獲得の可能性を残すためにも負けられない一戦だ。

　一方の横浜は、勝利すれば、他会場の結果に関係なく２位が確定する。

　ホームの浦和は前節から２人を変更。汰木康也とキャスパー・ユンカーが外れ、田中達也と大久保智明を起用。槙野と宇賀神はベンチ入り、阿部はベンチ外となっている。

　アウェーの横浜は前節８-０で大勝したFC東京戦と同じスタメンとなった。

　試合は横浜のハイプレッシャーを凌いだ浦和がセットプレーから先制に成功する。17分に敵陣左サイドでFKを獲得。キッカーの江坂任が相手守備陣の裏をかくグラウンダーの速いパスを送ると、最後はファーサイドに詰めていた伊藤敦樹が押し込みネットを揺らす。大卒ルーキー伊藤はこれがJ１初ゴールとなった。

　その後は、横浜が前線からのプレスをしかけ攻撃を展開していくが、29分にティーラトンが放った直接FKはGK西川周作のファインセーブにあうなど、得点は生まれず。リードを奪った浦和はカウンターからチャンスを伺うなど、拮抗した展開で推移する。
 

　次のゴールを奪ったのもホームの浦和だった。

　自陣でボールを奪った伊藤が左サイドの江坂へ展開。関根貴大、伊藤と繋ぎ最後は田中がシュートを流し込み、48分に浦和が追加点を奪う。

【動画】見事な連係から田中達也が押し込む！浦和の横浜戦２点目をチェック！

　浦和は、横浜のマルコス・ジュニオールが放ったシュートがゴールポストに嫌われるなど運にも助けられ、先手を打って交代カードを投入。終盤には日本代表帰りの酒井宏樹や宇賀神を送り出す。82分にレオ・セアラにゴールを許すものの、２-１で逃げ切りに成功した。

　この結果、浦和は勝点62に伸ばし６位は変わらず。横浜は同75で２位をキープしている。

　残り２節、浦和は11月27日に清水エスパルス、12月４日の最終節に名古屋グランパスと対戦。横浜は、同27日にヴィッセル神戸、最終節は川崎フロンターレと激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部