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【現地発】東京五輪世代に勢いも、必要だったW杯経験者たちの言動…だから長友、大迫は重要視される

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月19日

実際、オマーンで数日間練習を見ていても、一番声を出していたのは長友だった

遠征地では長友(左)、大迫(右)をはじめ、W杯経験者たちが雰囲気づくりに努めていたという。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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「今後に関しては、経験を積んでこのアジア最終予選で存在感を発揮してくれている選手たちが何人もいるので、ポジション争いの部分はニュートラルに見て決めていきたいと思ってます」

 2022年カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選の命運を分ける11月2連戦で勝点6のノルマを果たした森保一監督は16日のオマーン戦(マスカット)後、今後の選手起用についてこうコメントした。

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 2019年のアジアカップ(UAE)準優勝以降、当時の主力である長友佑都(FC東京)や大迫勇也(神戸)、柴崎岳(レガネス)ら年長者たちを優先的に使ってきた指揮官だが、10月のオーストラリア戦(埼玉)での田中碧(デュッセルドルフ)、今回の三笘薫(サン=ジロワーズ)、中山雄太(ズウォーレ)らの活躍を受け、2022年は若手抜擢の傾向を強めていきそうだ。

 田中は冨安健洋(アーセナル)と同じ23歳。辛うじて若手に入るが、三笘と中山は24歳、さらに言うと97年早生まれの中山は板倉とともに年明け早々には25歳になる。サッカー選手として円熟期を迎えていい頃だろう。2002年日韓W杯の日本代表が当時22~23歳の小野伸二(札幌)や稲本潤一(相模原)が軸だったのを考えれば、彼らが台頭してくるのは遅すぎるくらいだ。

 石橋を叩いて渡るタイプの森保監督は今夏の東京五輪の後、「徐々に若返りを図っていこう」と考えていたのだろうが、序盤の苦戦でその流れを加速させなければならなくなった。それはむしろ日本代表にとっていいことかもしれない。

 ただ、ベテラン勢が全く不要かと言えば、決してそうではない。日本がW杯でベスト16入りした2002年日韓、2010年南アフリカ、2018年ロシアの3大会はベテランがチームの引き締め役を担い、若手を巧みに盛り上げたからだ。逆に主力のメンタル面をケアする年長者がいなかった2006年ドイツ、2014年ブラジル両W杯は初戦のショッキングな黒星から立ち直れず、ズルズルと惨敗してしまった。日本代表経験者の橋本英郎(FC今治)も「ベテランの力はW杯で勝ち上がるために必要」と指摘していた。

 かつて「ドーハの悲劇」を味わった指揮官はこうした歴史を熟知している。だからこそ、今回の最終予選で長友や大迫らを重要視したのだ。その考え方は理解できるところだ。

 実際、オマーンで数日間練習を見ていても、一番声を出していたのは長友だった。大迫や酒井宏樹(浦和)らW杯経験者たちも雰囲気を盛り上げようと努力していた。キャプテン・吉田麻也(サンプドリア)にいたっては、序盤3戦で2敗した時、「カタールに行けなかったら責任を取る」と公の場で言い切るほど、強い覚悟を前面に押し出した。
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