「日本でサッカーはまだ『文化』にも『ビジネス』にもなりきれていない」
――秋山さんは以前、集客などマーケティング面の強化もJリーグの課題として挙げられていましたが、ヨーロッパと日本の違いを感じる部分はどこですか?
「(秋山氏):それが良いか悪いかは別にして、日本でサッカーはまだ「文化」にも「ビジネス」にもなりきれていないと感じます。一方、ヨーロッパではフットボールが文化として根付いていると同時に、それをどうビジネス化するかという点で、ある意味ドライというか、割り切っている部分があります。リーグやクラブだけではなく選手の意識もビジネスとして同じ方向を向いているため、物事を進めやすい。
例えば、クラブでマーケティング的に何か重要なイベントがあったとして、日本ではビジネスとして、選手が参加したほうがいい場合でも、コンディション面を考慮して強化部などが難色を示すことがあります。しかしヨーロッパの選手たちは普通に参加しており、コミュニティとの向き合い方も浸透しています」
――一方でJリーグが持つ、日本ならではの強みはどこにあると思いますか?
「(秋山氏):『安心・安全・安定』という点は日本の強みです。スタジアムの安全性や契約の安定性、世界には給料が支払われなかったり、スタジアムで暴動が起きたりすることがありますが、日本ではそれが極めて少ない。これは非常に大きなストロングポイントだと思います。夏のオフシーズンの時期に欧州のビッグクラブが日本でツアーを実施することがよくありますが、『安心・安全・安定』が大きな要因になっています。例えば他の国のほうが高い報酬を提示したとしても、日本が選ばれるのは、お金には代えがたい価値があるからだと思います」
「(秋山氏):それが良いか悪いかは別にして、日本でサッカーはまだ「文化」にも「ビジネス」にもなりきれていないと感じます。一方、ヨーロッパではフットボールが文化として根付いていると同時に、それをどうビジネス化するかという点で、ある意味ドライというか、割り切っている部分があります。リーグやクラブだけではなく選手の意識もビジネスとして同じ方向を向いているため、物事を進めやすい。
例えば、クラブでマーケティング的に何か重要なイベントがあったとして、日本ではビジネスとして、選手が参加したほうがいい場合でも、コンディション面を考慮して強化部などが難色を示すことがあります。しかしヨーロッパの選手たちは普通に参加しており、コミュニティとの向き合い方も浸透しています」
――一方でJリーグが持つ、日本ならではの強みはどこにあると思いますか?
「(秋山氏):『安心・安全・安定』という点は日本の強みです。スタジアムの安全性や契約の安定性、世界には給料が支払われなかったり、スタジアムで暴動が起きたりすることがありますが、日本ではそれが極めて少ない。これは非常に大きなストロングポイントだと思います。夏のオフシーズンの時期に欧州のビッグクラブが日本でツアーを実施することがよくありますが、『安心・安全・安定』が大きな要因になっています。例えば他の国のほうが高い報酬を提示したとしても、日本が選ばれるのは、お金には代えがたい価値があるからだと思います」
――今後、「Jリーグインターナショナル」のネットワークを北中米や南米、アフリカなど、世界各地に広げる考えはありますか?
「(山崎さん):必要です。アメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)はビジネス的にもサッカー的にも脅威ですし、南米に関しては有望な選手がどんどん輩出されるマーケットです。社名を『Jリーグインターナショナル』としているのは、ヨーロッパに限定せず、グローバルに展開したいという思いがあるからです」
「(秋山さん):例えばブラジルは、すでにJクラブがしっかりと関係を築けていると思いますが、まだ手薄であるアルゼンチンやパラグアイ、あるいはアフリカなどには可能性があると思っています。ヨーロッパで活動していると、アフリカ人選手の存在感の大きさを感じます。そのようにJクラブがまだできていない部分、やったほうがいいけれど手が届いていない部分を我々がサポートし、開拓していけたらと考えています」
――最後に「Jリーグインターナショナル」としての今後の展望を教えてください。
「(山崎社長):まだ始動1年目ですが、活動をしながらいろいろなアイデアが出てきていて、それを形にしている段階です。今後はビジネスやプロモーションなど、全方位で活動を広げていきたいと思っています。国内だけに閉じこもっているだけではいけません。ヨーロッパが皮きりではありますが、Jリーグ全体のことを考えて、もう1度アジアのマーケットを取りにいくことも重要です。『Jリーグインターナショナル』の活動をきっかけに、Jリーグの次の成長戦略への道筋を作り、10年後、20年後が明るくなるように、試行錯誤しながら見出していきたいです」
取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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「(秋山さん):例えばブラジルは、すでにJクラブがしっかりと関係を築けていると思いますが、まだ手薄であるアルゼンチンやパラグアイ、あるいはアフリカなどには可能性があると思っています。ヨーロッパで活動していると、アフリカ人選手の存在感の大きさを感じます。そのようにJクラブがまだできていない部分、やったほうがいいけれど手が届いていない部分を我々がサポートし、開拓していけたらと考えています」
――最後に「Jリーグインターナショナル」としての今後の展望を教えてください。
「(山崎社長):まだ始動1年目ですが、活動をしながらいろいろなアイデアが出てきていて、それを形にしている段階です。今後はビジネスやプロモーションなど、全方位で活動を広げていきたいと思っています。国内だけに閉じこもっているだけではいけません。ヨーロッパが皮きりではありますが、Jリーグ全体のことを考えて、もう1度アジアのマーケットを取りにいくことも重要です。『Jリーグインターナショナル』の活動をきっかけに、Jリーグの次の成長戦略への道筋を作り、10年後、20年後が明るくなるように、試行錯誤しながら見出していきたいです」
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