異色キャリアのGMが語る“リアル”南葛SCの舞台裏 Vol.1――選手の獲得オファーも独特な視点で

カテゴリ:特集

長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)

2019年04月23日

元Jリーガー獲得の舞台裏。「一サラリーマン選手だけではもったいないんじゃないかという話をして…」

昨年、南葛SCに移籍加入した柴村。岩本GMは、これまでのサッカーキャリアを活かせるような内容でオファーしたという。写真:田中研治

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 岩本氏は昨年、シーズン開幕の1か月前にゼネラルマネージャーに就任。「実際には、2017年の年末には動き出してはいましたが、移籍市場のタイミング的には、ちょっと時期を逸してしまっていて、獲得できる選手も限られていた」という。GMとはいえ、「お金を稼ぐところと強化も全部やる」立場なので、選手の獲得とともにスポンサーセールスも欠かせない。
 
「まずはチームの把握をする必要がありました。もうシーズンが始まるので、待っていられないし、何人かは補強しなければいけない。そうしたなかで初めて獲った選手が柴村直弥でした」
 
 2016年にJ1のヴァンフォーレ甲府に在籍していた柴村は、翌17年に東京都1部のCriacao(クリアソン)に移籍して社員選手としてプレー。ウズベキスタンやポーランドでのプレー経験もある36歳のベテランプレーヤーだ。そんな柴村を獲得した経緯について岩本氏はこう語った。
 
「取材を通して彼とは友人でもあったのですが、世界中いろんなところに行きながら最終的にはJ1からいきなり東京都1部に移るひとってなかなかいない。すごく面白いキャリアだなあと思っていたんですが、彼自身クレバーな選手ですし、東京都1部を知っているというのが大きかった。ただ、さすがに同じ東京都1部のライバルチームにいたので、最初は即断られました(笑)。Criacaoの社員としてもやっていたので『さすがに、岩本さんでも無理です』と。
 
 それでも、ダメ元でもう一回オファーしたんです。単に選手としての契約だけじゃなく、彼は海外に強いのでキャプテン翼のライツに関わる仕事を任せたり、Jリーグの解説の仕事も紹介するというような内容で。つまり、サッカー選手としてやってきて、いろんなノウハウもあるのに、一サラリーマン選手だけではもったいないんじゃないかという話をして。今ではTSUBASAの名刺も持ちつつ、彼自身でもさまざまなビジネスをしながらプレーしています」
 
 元プロ選手の獲得も一筋縄ではいかない。当然ながら、養わなければならない家族がいる選手も多く、契約の際には、そうした選手の実生活やその後のセカンドキャリアにも寄り添って話を進めなければならない。
 
「Jリーグもある程度下のほうではそうかもしれませんが、家族の悩みや人生の悩みは重要な問題ですね。柴村もそうですが、今シーズン加入した青木も普通に考えたら来てくれるわけがない。ただ、彼も家族と離れて単身赴任で鳥栖や熊本でやっていたと聞いていて。東東京なら家族のいる鹿島から1時間程度で通えるし、セカンドキャリアの面でサポートするということも条件としては大きかったと思います」
 

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