「私たちにとって歴史的な勝利」オマーン指揮官が分析した森保ジャパン。弱点として挙げたのは…

2021年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本は我々のプレーに対して最終的に解決策を見つけることができなかった」

悪天候のため、戦術に修正を加えたと語ったオマーンのイバンコビッチ監督。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 9月2日、カタール・ワールドカップ・アジア最終予選の日本代表対オマーン代表の一戦がパナソニックスタジアム吹田で行なわれ、0-1で日本が敗れた。

 最終予選初戦で金星を挙げたオマーン代表のブランコ・イバンコビッチ監督は、興奮を隠せない様子で、以下のように勝利を喜んだ。

「この勝利に心から興奮している。私たちにとっては歴史的な勝利。誠心誠意を尽くした結果だ。将来にもつながる大きな勝利だった。我々の狙い通り、勝利に値するゲームをしたと思う。このパフォーマンスは次にもつながる素晴らしいパフォーマンスだ」

 オマーン代表は、直前に約1か月のセルビア合宿を経て日本に乗り込んできた。

 指揮官は「今回のセルビア合宿を行うチャンスを与えてくれた協会に感謝したい」とし、「我々はグループでサプライズを起こすことを目指してきた。(日本戦では)失うものは何もない、得るものしかないと選手たちに言い聞かせてきた」とチームの意思統一も行なっていたという。
 
 しかし、オマーン代表にとって全てが想定通りではなかった。特に急に寒くなった気候とオマーンではなかなか味わえない大雨には苦慮したという。

「雨は大問題だった。戦術で不可能となったものもある。しかし、雨に合わせた形で戦術を微調整した」

 そして日本の弱点として分析していた「スモールサイドでのプレーが多い。また、攻守の切り替えのところからチャンスが生まれることも分かっていた」という点を突いて、「90分通じてコンパクトなプレー」を遂行した。

 FIFAランキング24位の日本に対し、79位と格下のオマーンにとって、「日本は我々のプレーに対して最終的に解決策を見つけることができなかった」と大きな自信を得る勝利だった。

 そして指揮官は、「こういう素晴らしいパフォーマンスを見せて、オマーン国民に誇りに思ってもらうという夢がある」と今後の目標を掲げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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