「愚かな選択、理解不能」イ・ガンインへのバレンシアの“冷酷な仕打ち”を韓国メディアが糾弾!「後悔しても取り返しがつかない」

2021年08月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「退団するよう圧力をかけ続けた」

10歳から在籍したバレンシアの離れ、マジョルカに新天地を求めたイ・ガンイン。(C) Getty Images

 現地時間8月30日、久保建英が所属するマジョルカは、バレンシアから韓国代表MFイ・ガンインを獲得したことを発表した。契約期間は25年6月までの4年間となっている。

 東京オリンピックでも主軸を務めた"韓国の至宝"は、バレンシアと22年6月までの契約を結んでいたが、契約の更新を拒絶し、今夏の退団を志願していた。だが、モナコ、サンプドリア、ブラガなどからのオファーを拒否。移籍が進展しないなかで開幕を迎え、早くEU圏外枠を空けたいクラブは、なんと契約を解除したのだ。

 これで、10歳からバレンシアに在籍していた20歳の有望株は、フリーで移籍できるようになった。移籍金がかかれば、マジョルカは獲得できなかっただろう。

 こうしたバレンシアの動きを痛烈に批判したのが、韓国のスポーツメディア『Sportal Korea』だ。「 バレンシアの愚かな選択。137億ウォンの価値があるイ・ガンインを無料で放出」と題した記事で、「バレンシアの選択は理解できない」と糾弾している。

「イ・ガンインはマジョルカに出発する前に、自分の才能を育ててくれたバレンシアに感謝の気持ちを表わし、別れをした。一方で、クラブは冷ややかだった。EU圏外枠の選手を迎え入れるため、イ・ガンインに退団するよう圧力をかけ続けた」

【動画】「メッシがパリSGに入団した時のよう」と話題!マジョルカが投稿したイ・ガンインの歓迎ムービー
 
 そう切り出した同メディアは、「バレンシアは契約期間が1年残っているにもかかわらず、イ・ガンインをフリーにした」と綴り、こう続けている。

「欧州サッカーの統計サイト『transfermarkt』は、イ・ガンインの市場価値を1000万ユーロ(約12億5000万円)に設定していた。バレンシアがその気になれば、それ以上も受け入れことができた」

 イ・ガンインは、今回の契約に、マジョルカから他のチームに移籍した場合、移籍金の一部がバレンシアに入る条項を入れようとしていたが、「バレンシアはそれさえも断った」という。

 記事は、「バレンシアはイ・ガンインが配慮したにもかかわらず、冷酷だった。この先、マジョルカから巨額の移籍金で他のチーム移籍しても、バレンシアはその恩恵を受けられない。イ・ガンインが現在より成長して価値が上がってから後悔しても、取り返しがつかないだろう」と締めくくっている。

 10歳から在籍したクラブとの別れは、いい形にならなかったイ・ガンイン。新天地で古巣を見返す活躍ができるか。

構成●サッカーダイジェストWEB編集部

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