渡独を明日に控えた田中碧、スカパー!記者会見に登場。”初対面”の浅野拓磨とかわした約束とは?

2021年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

OB中村氏からは今後に太鼓判

オンライン会見に出席したROLAND氏、中村氏、田中碧。写真:スカパー!提供

 8月11日、スカパー!はブンデスリーガの開幕を控えてオンライン記者会見を実施。今夏に川崎フロンターレから、ドイツ2部デュッセルドルフに期限付きで加入した田中碧が出席した。

 今回、「ブンデスリーガジャパンサポーター」に就任したROLAND氏、川崎の大先輩である中村憲剛氏とともにオンラインの会見に臨んだ田中は、東京五輪代表としての活動を終え、ドイツへの出立を明日12日に控えていると告白。2部リーグはすでに開幕しており、「この前の試合は負けてしまったけれど、良い試合はしていた」と合流に備えている様子だ。

 田中は東京五輪の開幕前、6月に一度、契約のために渡独。その際の印象を「すごくファミリー感のある、優しいチームだった。自分としては良いチームに恵まれた」と語っている。

 会見には、ドイツから日本代表FW浅野拓磨も遠隔参加。3年ぶりにドイツに戻り、昇格組のボーフムに加入した浅野が、"後輩"の田中と会話する場面もみられた。

 浅野は国外初挑戦となる田中から、海外でプレーするためのコツを尋ねられると、「ヒントがあるなら僕も教えて欲しい(笑)」と返しつつも、このように述べた。

「人それぞれ感じ方が違ったり、やることが違ったりするので一概には言えないけれど、海外でプレーし続けている選手は、周りのこと、選手のことをいい意味で気にしていないと思う。まず自分がどういうプレーでチームに溶け込む、生き残っていけるかという方法を考えている。

 ある意味変人なんですが(笑)、日本人の周りに合わせる、チームのために、というのが先にくると飲み込まれてしまう。その難しさを僕自身が感じた。(海外では)それが当たり前のことだと思っていれば、いつか分かる時が来るのかなと」
 
 田中は神妙に聞き入り、「すごくいいアドバイスをいただいた」「海外の選手に共通することが知られてよかった」とコメント。また、ふたりはこの日がほぼ初対面だったということだが、デュッセルドルフとボーフムがほど近い距離にあるため、現地で食事の約束をとりつけていた。

 中村氏からは「トップに上がってきた1年目は『大丈夫かな?』と心配になった」という22歳だが、川崎OBからはこれ以上ない太鼓判を押されている。

「2017年から5年でここまで成長して、ドイツに行くまでになった。彼は自分をよく分析して、足りないものが何かを理解して、努力を惜しまず、僕らからも色んなものを吸収して大きくなった。若干、親の心境(笑)。けれど、フロンターレで培ったものの上に、あちらで学んだことを上乗せしていって、バージョンアップしてくれるはず。どれくらいやってくれるのかとても楽しみ」

 デュッセルドルフの今シーズンの目標は1部昇格だ。果たして、田中は助っ人としてどこまでチームに貢献できるかが注目される。

 スカパー!では、田中が所属するドイツ2部デュッセルドルフが臨む8月14日の第3節ニュルンベルク戦から8節インゴルシュタット戦までの6試合で、無料LIVE放送を行なうことを発表した(第10節以降はオンデマンドサービスでのLIVE中継のみ)。

 今週末には、ドイツ1部であるブンデスリーガもいよいよ開幕する。日本人選手たちの活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 
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