【試合内容】
　ウイルソン、奥埜の両FWを負傷で欠いた仙台は、立ち上がりこそエース・豊田にボールを集める鳥栖に主導権を握られるが、CB渡部を中心とした堅い守備で反撃の機会を窺う。

　ハーフタイムにポジショニングを修正すると左サイドから逆襲を開始。まずは二見のクロスに梁が合わせて先制点をゲット。プレッシャーが緩んだ鳥栖のスペースにクロスやスルーパスを送りこんで次々と得点を重ね、終わってみれば大爆発の５得点。
 
　守備も最後まで危なげなく、鳥栖の攻撃をシャットアウトした仙台は今季最多得点を記録するともに、４節以来となる約２か月ぶりのホームでの勝利を飾った。

【J１ PHOTOハイライト】１stステージ・15節
 
【チーム採点・寸評】
仙台　７
今季のベストゲーム。守っては渡部を中心とした豊田封じが、攻めてはクロス攻撃がハマって昨季の公式戦で３戦全敗だった苦手な鳥栖を攻略した。
 
鳥栖　4.5　
ハードな守備で前半を乗りきったものの、後半立ち上がりの失点から立て直せず。豊田もシュート１本に抑えられた。３試合連続で複数失点を喫して３連敗。
 
【仙台｜採点・寸評】
GK
１　六反勇治　６
相手が前線から圧力をかけてくるが慌てずにプレー。好セーブで無失点勝利に貢献した。
 
DF
25　菅井直樹　６
キム・ミヌの突破に手を焼く場面もあったが、後半の攻撃参加で見事にお返しをした。
 
３　渡部博文　７
豊田との１対１をタイトに守り抜いて、まったく言っていいほど仕事をさせず。MOM級の活躍を果たした。
 
５　石川直樹　6.5
渡部とうまく役割分担をして鳥栖の攻撃に対処。ベテランらしく慌てることはなかった。
 
23　二見宏志　6.5
前半はやや消極的だったが後半に躍動。クロスでのアシストなど３点で流れに関与した。
 
MF
10　梁 勇基　6.5
苦しかった前半もなんとか打開しようとスペースを探す。見事なボレーによる先制点でチームを勢いづけた。
 
６　キム・ミンテ　6.5
激しい中盤での潰し合いでも一歩も引かず。77分にはダメ押しとなる５点目を決めた。
 
17　富田晋伍　6.5
セカンドボールを狙って攻撃の芽を摘む。後半は間延びした相手の中盤に入りこんだ。
 
８　野沢拓也　７
前半は押さえられたが、後半にマークを外して躍動。彼にとっては珍しいヘディングでの得点も。
 
FW
11　金園英学　7.5
流れをグッと引き寄せる２点目と３点目を叩き込む。守備面でも鳥栖の最終ラインを何度も慌てさせた。
 
20　ハモン・ロペス　６
前半は窮屈そうだったが後半に解き放たれる。チャンスで決めきれないのは減点材料だ。
 
交代出場
14　金久保順　6.5
75分に右サイドで粘ってクロス。これが野沢につながり、嬉しい仙台加入後初アシストを記録した。
 
26　藤村慶太　－
短い出場時間のなかでもスルーパスや高い位置でのプレスで貢献。だが不用意なファウルをする場面も。
 
28　山本大貴　－
わずかな時間の出場ながら、ハモン・ロペスとの連係で決定機を作る。守備でも奮闘した。
 
監督
渡邉 晋　6.5
ウイルソンと奥埜を欠く状況だったが、堅守構築に加えて、クロスを中心とした攻撃を整備して大勝。