【グループC第3節展望】注目の一戦、スペインvsアルゼンチンのキーマンは? 豪州は勝つか引き分けでGS突破

2021年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

GS屈指の好カード、スペインvsアルゼンチンに注目

スペインは、第2戦の豪州戦でオヤルサバルが決勝点を挙げた。(C) Getty Images

▼オーストラリア×エジプト
(7月28日/20:00キックオフ@宮城スタジアム)

 オーストラリアは勝つか引き分けでグループステージ突破が決まる。一方のエジプトは勝利を条件に他会場の結果次第という状況だ。ここまでオーバーエイジのヘガジとGKエル・シェナウィを中心にディフェンスの奮闘が目立つエジプトだが、2試合で無得点という結果が示すとおり攻撃面では苦戦を強いられている。

 浦和のDFデンを擁するオーストラリアもアルゼンチンを完封、スペインにも終盤にオヤルサバルのゴールを許したのみで、非常に安定している。大会後の飛躍が期待されるハイスケールなGKグロバーの存在もオーストラリアにとって強力な後ろ支えだ。攻撃面ではアルゼンチン戦で2アシストのFWデュークがゴールなるか。エジプトは気鋭のアタッカーであるソブヒの活躍なくして準々決勝への扉を開けることは難しい。
 
▼スペイン×アルゼンチン
(7月28日/20:00キックオフ@埼玉スタジアム)

 予選リーグの中でも注目カードのひとつだ。EURO組6人を含む、ほぼベストメンバーのスペインとコパ・アメリカ組を含む同世代のトップ選手を招集できなかったアルゼンチンという対照的な両国だが、バティスタ監督が率いるチームの結束力ではスペインに決して負けないものがある。

 注目はFWガイチで、スペインが誇るエリック・ガルシアとパウ・トーレスのA代表CBコンビからゴールを破るにはこの長身ストライカーの活躍が不可欠だ。基本的にボールはスペインが握るだろう。スペインは勝点1でも突破できるが、最初から引き分けを狙うメンタリティの国ではない。それこそがアルゼンチンの付け入る隙だ。若き司令塔ペドリを軸としたパスワークからの崩しに対して、唯一のオーバーエイジであるGKレデスマが統率する粘り強いディフェンスから効果的なカウンターに結び付け、ウナイ・シモンが守るゴールを破りたい。

 接戦で終盤になればスペインはブライアン・ヒル、アルゼンチンはエセキエル・ポンセがジョーカーとして重要な仕事を期待される。

文●河治良幸

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