【女子サッカー】懸命の反撃実らずチリが痛恨2連敗! ベッキー2発でカナダが今大会初勝利を掴む

2021年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベッキーはPKを失敗したが…

PKを失敗したベッキー(16番)だが、その後に2得点。抜群の得点力で勝点3を手繰り寄せた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 女子サッカーのグループステージ(GS)第2節が7月24日に行なわれ、グループEのチリ対カナダは、2-1でカナダが競り勝った。初戦は日本と引き分けているカナダは今大会初勝利、イギリスに敗れているチリは2連敗となった。

 開始5分、カナダはゴール正面から攻め込み、ジャニン・ベッキーの横パスからカディーシャ・ブキャナンがフィニッシュ。シュートはストップされるも、跳ね返ったボールを押し込んでゴールイン。しかし、これはブキャナンのハンドの判定で得点とはならず。

 開始早々にチャンスを作ったカナダが、その後も押し気味にゲームを進め、18分にはクリスティン・シンクレアがエリア内で相手に倒されてPKを獲得。だが、ベッキーのシュートは右ポストを叩き、先制の絶好機を逃す。

 難を逃れたチリだが、押し込まれる流れは変わらない。カナダのテンポの良いパス回しに後手を踏むシーンが散見され、マイボールにしても、素早く攻守を切り替える相手の網にかかってしまう。

 最終ラインから丁寧なビルドアップが特長のチリ。2本、3本とパスをつなぎ、両サイドに起点を作りながら攻撃の糸口を探っていくが、思うように敵陣にボールを運べない。

 そして39分、ついに試合が動く。均衡を破ったのはカナダ。右サイドからのニシェル・プリンスのクロスはチリGKクリスティアネ・エンドレルにパンチングされるも、そのこぼれ球を回収したベッキーが強烈なミドルでネットを揺らす。前半はカナダの1点リードで折り返す。

 迎えた後半、さっそくカナダが追加点をゲット。47分、プリンスのスルーパスに抜け出したベッキーが、前に出てきた相手GKを軽やかにかわし、無人のゴールに流し込む。
 
 2点のビハインドを背負ったチリは57分に1点を返す。ダニエラ・サモラがエリア内で倒されて得たPKを、カレン・アラヤが確実に沈めてみせる。

 これで勢いづきたいチリだが、前半と同様、カナダの連動性あるアタックの前に劣勢を強いられ、我慢の時間帯が続く。72分には左サイドからのクロスをアラヤがダイレクトで合わせるも、シュートはクロスバーに弾かれる。

 その後のチリの懸命の反撃も実らず、カナダが2-1のスコアで逃げ切りに成功。7月27日のGS最終節、カナダはイギリスと、チリは日本と対戦する。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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