イタリアが2大会ぶりに決勝進出! PK戦の末にスペインとの激闘を制す【EURO準決勝】

2021年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

60分にイタリアが均衡を破る

PK戦の末にスペインを破ったイタリア。(C)Getty Images

 現地時間7月6日、EURO2020の準決勝、イタリア対スペインが、ロンドンのウェンブリーで開催された。

 ラウンド・オブ16で激突した前回大会は、イタリアが2-0で勝利し、スペインの3連覇を阻止。後者にとっては、リベンジマッチとなる。

 立ち上がりは五分五分の展開のなか、最初にチャンスを作ったのはイタリアだった。開始21分、準々決勝のベルギー戦で大怪我を負ったスピナッツォーラに代わって左SBに入ったエメルソンが抜け出し、敵GKウナイ・シモンが飛び出してきたところをインモービレにパス。ゴールはがら空きだったが、インモービレからボールを受けたバレッラがシュートを打てず、チャンスを逃す。

 スペインも25分、相手GKドンナルンマのフィードをカットして、カウンターを仕掛け、最後はモラタに代わってCFに抜擢されたオルモがエリア内でシュートを放つもドンナルンマの好セーブに阻まれる。

 イタリアは前半終了間際の45分に、インシーニェのパスを受けたエメルソンが左サイドから抉り、思い切りよくシュートを放つがバーに嫌われた。

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 52分にブスケッツ、53分にキエーザが際どいシュート放つなど、互いに攻め合うようになった後半、ついに均衡が破れたのは60分だった。スペインのクロスをキャッチしたGKドンナルンマからカウンターが始まり、イタリアが一気にゴール前へ。最後はこぼれ球を拾ったキエーザが右足で鮮やかなシュートを突き刺し、待望の先制点を奪う。

 ビハインドを負ったスペインは、62分にモラタ、70分にジェラール・モレーノとロドリを投入。攻勢を詰めると、80分に交代策が的中する。オルモとのワンツーから中央突破したモラタが、左足で落ち着いて同点ゴールを奪取した。

 これで勢いに乗ったスペインがさらに攻め込むも、勝ち越し点は奪えず。スペインにとっては3試合連続、イタリアにとっては今大会2度目の延長戦に突入する。

 延長に入ってもスペインが押し込み、イタリアがカウンターを狙う展開。後半に入ると、前者はCBエリク・ガルシア、後者は先制弾のキエーザは足をつって交代するなど、両軍ととも疲れが見え始める。

 結局、30分間でゴールは生まれず、勝負の行方はPK戦に。スペインは、ともに1人目が外して迎えた4人目のモラタが失敗。続く5人目のジョルジーニョが決めたイタリアが、2大会ぶりのファイナル進出を決めた。11日に行なわれる決勝で、イングランド対デンマークの勝者と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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