【J1採点&寸評】仙台×甲府|ブロックを崩せなかった仙台…バレーの1発に沈む

2015年05月23日 小林健志

仙台は攻撃のアイディアに乏しく、ホームで痛い敗戦。

【警告】仙台=キム・ミンテ(22分)、野沢(78分) 甲府=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】山本英臣(甲府)

【試合内容】
 前半はボールを支配しながら攻勢に打って出る一方、甲府は5バックで自陣を固めてバレーへのロングボールからカウンターを狙う構図。仙台は堅い守りを見せる甲府をなかなか崩せない時間帯が続き、前半終盤にはカウンターやセットプレーからチャンスを作られる場面も。
 
 後半も仙台が押し込むが、65分に阿部拓のクロスを阿部翔が折り返し、ゴール前に飛び込んだバレーに決められて甲府に先制を許した。
 
 その後、菅井、金久保、R・ロペスの投入で攻勢を強めたものの、甲府の守備ブロックを最後まで崩せず。0-1で今季初の2連勝はならなかった。
 
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・13節

【J1採点&寸評】全8試合の評価をチェック!

【チーム採点・寸評】
仙台 5
シュート3本(前半は0本)は、あまりにも消極的。きれいに崩そうとする意識が強すぎた。
 
甲府 6.5 
監督の狙いを選手全員がよく理解していた。球際の強さも光って、今季初の2連勝を飾った。
 
 
【仙台|採点・寸評】
GK
1 六反勇治 5.5
守備機会自体は少なかったが、バレーのシュートを止めきれなかったのは悔やまれる。
 
DF
4 蜂須賀孝治 5
クロスを放つもFWとの呼吸が合わず。ミスが多く、いつもより攻守の積極性に乏しかった。
 
33 多々良敦斗 5.5
90分をとおして集中したパフォーマンスを見せていただけに、バレーをフリーにした場面は痛恨だった。
 
3 渡部博文 5.5
身体を張ってバレーを抑え、競り合いにも負けなかった。だが、失点を鑑みて評価は下げた。
 
5 石川直樹 5
対面の橋爪、稲垣ら活動量のある選手に背後のスペースを使われてしまう。今日は落ち着きが足りなかった。
 
MF
7 奥埜博亮 6
甲府の守備ブロックを崩そうとDFの間のスペースに何度も入り込んだが、孤軍奮闘の感あり。
 
17 富田晋伍 5.5
前からのプレスでボールを奪う場面が少なかった試合展開で、持ち味が存分に活きなかった。
 
6 キム・ミンテ 5
ルーズボールへの出足が遅れ、ファウルになる場面も。ここ2戦のようなダイナミズムは見られなかった。
 
8 野沢拓也 5
梁の代役として出場するも、目に見えて活動量が少ない。結果として石川直に守備の負担がかかった。
 
FW
11 金園英学 5
競り合いに勝てず、前線で起点となれなかった。シュートも0本で攻撃の停滞を招いた感が。
 
9 ウイルソン 4.5
身体の重さが抜けず、ドリブルは相手にひっかかり、FWに必要なシュートも打てなかった。
 
交代出場
25 菅井直樹 5.5
同点に追いつくために、果敢にゴールを狙ったが実らず。終盤のシュートも枠の外へ。
 
14 金久保順 5.5
負傷から復帰して今季初出場。狭いスペースに入り込むプレーは魅力だが、攻撃の活性化とまでは至らなかった。
 
20 ハモン・ロペス -
出場時間が短く、ほとんどボールに触れなかった。最近の動きを見れば、もっと早く投入されても良かったはずだ。
 
監督
渡邉 晋 4.5
引いた相手を崩す有効な手立てを見出せないまま、手痛い敗戦を喫する。交代策にも疑問符がつく。

次ページまさに狙いどおり。堅守とバレーが連勝を引き寄せる。

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