「かわいい後輩が削られたら…」危険なファウルに激しく抗議! 吉田麻也が一触即発シーンの意図を説明

2021年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「『次やったら許さないぞ』という意思表示」

吉田があわや乱闘寸前となったシーンについて言及した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[国際親善試合]U-24日本 6-0 U-24ガーナ/6月5日/ベスト電器スタジアム

 6月5日、U-24日本代表にオーバーエイジ枠で参戦しているDF吉田麻也が、U-24ガーナ戦後に取材に応じ、一触即発ムードが漂った後半のワンシーンについて口を開いた。

 問題のシーンは日本が大量5点のリードを奪って迎えた71分。MF田中碧がセンターサークル付近で、相手の足裏での激しいタックルを受けて倒れ込んだ。すると吉田が、ファウルを犯したフランク・アッシンキへすぐさま駆け寄ってユニホームを引っ張り、抗議の姿勢を示したのだ。

 アッシンキにはイエローカードが提示されたが、吉田は「審判も日本人の方だったので、非常にやりづらいジャッジだったと思う。日本寄りにも出来ないし、怪我もさせられないし」としたうえで、相手選手へ激しく抗議をした意図を説明した。

「僕は長谷部(誠)さんみたいに優等生ではないので、かわいい後輩が削られたらやっぱりそこは行かないといけない。それってテレビで観ている人からしたら、オーバーエイジなのに大人気ないなと思うかもしれないですけど、これもゲームマネジメントのひとつ。とくに練習試合でのこういったシーンは、『次やったら許さないぞ』という意思表示を出さないといけないんです」
 
 東京五輪へ2か月を切ったこの時期の親善試合で、不必要な怪我を後輩にさせたくない。そういった思いから咄嗟に出た行動であったとした吉田は、さらに続けて、「実際にあのプレーの後は、ほとんどラフプレーが無くなったと思う。ジャッジだったり、今回は無観客ですけどサポータを味方にするというのも試合をマネージメントするひとつの術。そういうところはみんなに見て感じてほしいなと思いますね」と理解を呼びかけた。

 ガーナ戦でキャプテンマークを巻いてフル出場を果たした吉田は、CBでコンビを組んだ冨安健洋とともに守備陣を牽引し、完封勝利に貢献。またプレー外の部分からも、チームの先頭を引っ張る気概が存分に感じられた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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