「やはり超一流」EUROに出場するフェルマーレンを神戸・指揮官も称賛!一方で「難しくなる」と複雑な胸中も

2021年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「逆に言えば他の選手にチャンスが生まれる」

C大阪戦で来日後初ゴールを決めたフェルマーレン。指揮官の信頼も絶大だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸のDFトーマス・フェルマーレンが今夏のEUROに出場するベルギー代表に選出された。

 ベルギー代表は6月4日、7日に国際親善試合を行ない、同13日から始まるEUROのグループステージを戦う。さらにFIFAランキング1位の同国がファイナルまで勝ち進めば、最大7月12日までの期間、ベルギー代表として戦う事になる。

 5月18日にオンライン上で取材に応じた神戸の三浦淳寛監督は、ビッグトーナメントを戦う代表チームに選出されたフェルマーレンについて「彼にとっては喜ばしいことで、おめでとうとは言いたいのですが、監督の立場としてはけっこうね。難しくなるのかなというのはあります」と複雑な胸中を明かした。

 フェルマーレンは、先日のJ1リーグ14節のC大阪戦でアディショナルタイム6分に劇的な同点弾を叩き込むなど、ピッチ上で絶大な影響力を持つだけでなく、試合の場以外でも欠かせない人材だという。

【動画】フェルマーレンの来日初弾は劇的同点ゴール!

 指揮官は「トーマス(フェルマーレン)の練習に取り組む姿勢とか、今日もミーティングで彼が話した言葉とか、言動を含めてやはり超一流」と評する。一方で「逆に言えば他の選手にチャンスが生まれる」と所属選手全員で勝利を目指していると強調した。
 
 そんなベルギー代表の不在時に、穴を埋める活躍が期待されるのが、今季横浜FCからレンタルバックしてきた小林友希だ。

 小林は「ポジショニングの良さや予測の早さが自分との差が大きいところ。(フェルマーレンは)常にポジション修正を繰り返しているし、ボールが出てくるところを予測しているからこそ、ボールに対する出足も早い」とし、「練習から100パーセントで試合をイメージしてやっているなと見ていても感じますし、当たり前と言えば当たり前のことなんですけど、そこの意識の高さというのは学ぶべきものがある」と間近で見てきたベルギー代表を分析した。

「もちろんフェルマーレン選手がEUROに行ったからといって、僕が試合に出れると決まっているわけではないですし、チームの中で競争はある。まずはそこに勝つことをしっかりと意識しています。ただ、試合に出るチャンスも広がってくると思うので、そこで自分をアピールしつつ、チームとして結果を出し続けられるように、貢献できるようにやっていきたい」と意気込む。

 指揮官が"超一流"という現役ベルギー代表DFがチームにもたらしたものとは何か。間近でその取り組みを見てきた、同じレフティDFの小林がピッチ上でそれを証明するはずだ。

【J1第14節PHOTO】神戸1-1C大阪|イニエスタら攻撃陣を次々に投入!ラストプレーでフェルマーレンが叩き込み、関西ダービーはドロー決着!

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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