「マウスピースで強くなった」暫定“デュエル王”の遠藤航にドイツ紙が直撃!「日本人に対する偏見を…」

2021年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ブンデスリーガで最も強いデュエルプレーヤー」

マウスピースもすっかり板についた遠藤。キャプテンマークを巻く機会も増えている。 (C)Getty Images

 先日、ドイツ・サッカーリーグ連盟(DFL)は、各チームの選手やスタッフを10日間完全隔離することを決定。すでに自宅と現場の行き来のみが許される措置を実施し、残り3試合となったブンデスリーガの完遂を目指してる。

 そんななか、ドイツ紙『BILD』がシュツットガルトに所属する遠藤航に直撃。ブンデス1年目にしてリーグ戦全試合で先発出場を続け、477回とリーグトップのデュエル勝利数を誇る28歳のMFに、ニコライ・ストゥプナー記者がインタビューを行なった様子を公開している。

 記者に「ブンデスリーガで最も強いデュエルプレーヤー。デュエルキングに最も近い候補者だ」と評された遠藤は、「この結果には自分でも驚いている」と明かし、さらに、「日本人選手は、フィジカルが強くないという偏見を少しは払拭できたのかもしれない」とコメントした。

 また、遠藤のことを「チームの心臓」「ソルジャーである」と呼ぶなど、全幅の信頼を寄せているペッレグリーノ・マタラッツォ監督とはよく話し合っていることも明かしている。
 
「監督とはよく次の対戦相手についての話をする。どうすれば相手選手からボールを奪えるか、という話とか。あとは、練習中から僕は常に戦うつもりで挑んでいる。だから、ソルジャーと呼ばれたんだと思う」

 さらに、同記事のタイトル「マウスピースは自分を強くしてくれた」にも取り上げられた、今や背番号3のトレードマークともなったマウスピースの効果についても口を開いた。

「もちろん歯を守りたいというのがあって…シュツットガルトに来た時、僕は歯列矯正をしていた。それ(矯正具)を外した後に、歯科医から運動時にマウスピースを装着したほうがいいと薦められた。これでパフォーマンスが向上し、筋肉や一連の動作のコントロールが強化されるからと。実際、自分でも試してみて、満足している」

 そして、記者に「シュツットガルトでの将来についてどう考えているか?」と問われると、このように述べている。

「ここに長く居られたいいと思っている。家族もとても居心地がいいと感じている。ただ、前にも話したことがあるが、僕の夢はプレミアリーグでプレーすること。すごく大きな夢だ。(シュツットガルトでの夢は?)できれば国際的な大会、ヨーロッパの大会に参加して、活躍できたらいいなと」

 シュツットガルトは残り3試合でアウクスブルク、ボルシアMG、そしてビーレフェルトと対戦する。"昇格組"ながらすでに残留は決まっているが、4連敗中と低調ぎみだ。今シーズンの"デュエル王"候補として注目を集めている遠藤の奮闘に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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