助っ人ふたりのゴールで福岡が2-0完封勝利! 浦和はボールを握るも攻めあぐねる

2021年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

際立つホームチームの組織的な守備

先制点をマークした福岡のB・メンデス。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは5月1日、J1リーグ第12節の計6試合を各地で開催。ベスト電器スタジアムで行なわれたアビスパ福岡対浦和レッズの一戦は、2-0で福岡が勝利した。

 立ち上がりはアウェーの浦和がボールを握って敵陣に攻め込むも、先にスコアボードを動かしたのはホームの福岡。8分、志知のロングボールを浦和GK西川がキャッチミス。こぼれ球に素早く反応したB・メンデスが抜け目なく押し込み、先制点をゲットする。

 リードを奪われた浦和は15分、CKの流れから武藤が左足シュートも、これは福岡GK村上のファインセーブに阻まれる。対する福岡は23分に渡、24分に田邉がそれぞれ決定機を迎えたが、いずれも追加点を奪うには至らず。

 時間の経過とともに際立つのは、福岡の組織的な守備。しっかりとブロックを組み、相手が少しでも時間をかければ、スペースを埋めながらジリジリと寄せていき、相手の選択肢をひとつずつ潰していく。個々の攻守の切り替えも素早く、鋭い出足でボール奪取を試みる。

 浦和はボールを動かしながら攻撃の糸口を探るも、攻めあぐねる時間が続き、なかなかフィニッシュに持ち込めない。前半は福岡リードの1-0で終了する。

 後半もポゼッションで優位に立つのは浦和。それに対し、隙のない守備で対応する福岡。一つひとつのプレーに余裕があるのは1点を先行しているホームチームで、マイボールにすればスピーディな速攻を仕掛ける、あるいは両サイドを効果的に使いながら相手ゴールに迫っていく。

 浦和は67分、山中のクロスから西が飛び込んでチャンスを得たが、福岡の金森の懸命なディフェンスの前にシュートを打ち切れない。
 
 福岡は"良い守備から良い攻撃"を徹底。やるべきことは明確で、迷いなく遂行していく。チームとして意思統一された戦いぶりで時計の針を進めていき、86分には途中出場のジョン・マリが強烈な一撃で勝負を決定づけるチーム2点目を叩き込む。

 スコアはそのまま2-0で福岡が完封勝利を収める。福岡はこの勝利で今季初の3連勝を達成した。

 福岡は5日に敵地でルヴァンカップのグループステージ第5節の鹿島アントラーズ戦、9日にホームでJ1第13節の柏レイソル戦に挑む。浦和は5日に敵地でルヴァンカップのグループステージ第5節の柏戦、9日にホームでJ1第13節のベガルタ仙台戦を戦う。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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