なでしこ高倉監督、グループ最大の強敵・優勝候補イギリスのエース封じに自信「対応していける」

2021年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

高倉体制となって3連敗の相手も「今度こそという想い」

なでしこジャパンの高倉監督が抽選結果を受けての印象を語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 東京五輪サッカー競技の組分け抽選会が4月21日、スイス・チューリッヒで行なわれ、日本女子代表はカナダ、イギリス、チリとの対戦が決まった。この抽選結果を受けて、なでしこジャパンの高倉麻子監督が記者会見に応じ、対戦国の印象などを語った。

 高倉監督はまず対戦国が決まり、「ホッとしている。相手が決まって落ち着いていろんなことを進めていける」と感想を述べると、各国の印象について次のように述べた。
「1年あいだが空いているので、各チームも変化はあったと思うが、イギリスやカナダはよく対戦しているので、チームの核となる選手やスタイルは分かっている。相手も自分たちのことは分かっていると思う。チリはまだ情報が少ないが、南米なのでテクニックの高い選手はいると思うし、勝負に対しても老獪なものを持っているのかなと思う」

 また、3チームの中でもグループ最大のライバルとなるのは、2019年のワールドカップでも対戦し、0-2で敗れているイングランドを中心とするイギリスだろう。高倉体制下でも3連敗を喫している相手に対しては、「非常にパワーのある選手が多い」との印象を語り、ついで「うまさや変化といった部分はそれほどないが、ホワイトという素晴らしいストライカーがいて、その選手が抜け目なく試合を決めてくる」と、エースのエレン・ホワイトを要注意人物に挙げた。しかし、指揮官は過去の対戦を通じ、エース封じへの自信も垣間見せる。

「試合が終わるたびに振り返ってみると、決して(内容では)負けていないなかで私たちは悔しい想いをしてきている。今度こそという想いはあるし、いかに爆発的な一発をやらせないかがポイントになると思う。それは選手たちがこれまでの対戦のなかで学んできているので、対応はしていけると思う。やられてばかりいられないので、ぜひいい試合をして白星を挙げたい」

 なでしこジャパンは、ホワイトに過去3戦で3発を食らっている。優勝候補の一角にも挙げられるイギリスを打ち破るにためにも、高倉監督は五輪の大舞台でエース封じを成功させ、リベンジを果たしてみせるつもりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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