「極めて悪質」福岡がアウェー戦で2つの違反行為があったサポーターの処分を決定。横断幕の表現も問題に…

2021年04月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

団体のリーダー格1名を今季全試合入場禁止に

福岡が6節・鳥栖戦で違反があったサポーターの処分を決定した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 4月19日、アビスパ福岡は3月21日に行なわれたJ1第6節のアウェー・サガン鳥栖戦にて、一部サポーターに違反行為があったとして、当該サポーターの処分を発表した。

 クラブによると、2つの違反行為があったという。ひとつは、試合開始前と試合終了後に、スタンドの複数名のサポーターが手持ち横断幕を繰り返し、掲出した「サガン鳥栖運営管理規定違反」。もうひとつは、スタンドでチャントを唄い、大声で野次を飛ばすなど、声を出す行為が繰り返された「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン違反」である。

 クラブは違反があったサポーター団体のリーダー格1名を、「その行為をやめさせるべき立場であるにも関わらず、違反行為を継続させていたことは極めて悪質」として、今季のリーグ戦・カップ戦全試合の入場禁止に。さらに、実際に違反行為を行なったサポーター5名にも、ホームゲーム5試合入場禁止とする処分を下した。
 
 また、掲げられた横断幕の表現が、「差別的或いは侮辱的」であったという疑惑が浮上していることについてもクラブは言及。「現時点で直ちに差別的或いは侮辱的と判断することは断定しにくい」としながらも、「実際にクラブに多くのご批判の声が寄せられており、少なくとも不快感を以て受け止めたスポンサー、ファン、サポーターの皆様が多数存在するという事実は、重く受け止めなければなりません」とコメントしている。

 サポーターの違反行為を受け、今後は「社会通念上不適切と判断する応援スタイルや横断幕の表現について、各サポーター団体と協議すると共に、サポーター団体の事前登録制や横断幕の事前申請制など、Jリーグと協議して制度化する対策を講じる」と、より一層の対策強化を行なうとしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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