J１リーグ １stステージ・10節
ベガルタ仙台‐FC東京
５月６日（水・祝）／19:00／ユアテックスタジアム仙台
 
ベガルタ仙台
リーグ成績（９節終了時）：13位　勝点９　２勝３分４敗　９得点・11失点
 
【最新チーム事情】
●渡部の出場停止、鎌田の負傷でCBふたりを入れ替える緊急事態。
●CBは広島戦で途中出場の多々良と石川直コンビの先発が濃厚。
●石川直を左SBにする場合はキム・ミンテか蜂須賀をCB起用する可能性も。
 
【担当記者の視点】
　９節で広島相手になす術なく敗戦。リーグ戦４連敗で調子は下降線を辿るなかで、単独２位に浮上したFC東京をホームに迎えることとなった。
 
　早急に手をつけなければならないのは、守備の再構築だ。決して攻撃力が高いと言えない仙台にあって、堅守を取り戻せなければ勝利はもとより勝点１を引き寄せることすら難しくなる。
 
　劇的にチームの調子を向上させる処方箋はない。最終ラインの位置設定やボールの狩りどころなど一つひとつを再確認することが重要だ。鎌田、渡部のCBコンビがピッチに立てないのは大きな痛手だが、リーグ序盤戦で見せた堅牢さを再び見せて、FC東京のお株を奪う鋭いカウンターに持ち込みたい。
 
FC東京
リーグ成績（９節終了時）：２位　勝点20　６勝２分１敗　11得点・５失点
 
【最新チーム事情】
●過密日程だが、良い時はいじらないフィッカデンティ監督の起用法から察すると、スタメンに大きな変更はなさそう。
●武藤と２トップを組むFWは安定したプレーの東か。前田、林の可能性もある。
●インサイドハーフには先発に羽生、途中から三田のパターンか。また、その逆もありうる。
 
【担当記者の視点】
　前節に川崎との多摩川クラシコを劇的な逆転勝利で制し、単独２位に浮上。その試合後に「勝てたことが大きい」と東が言うように、チームは明らかに上昇気流に乗っている。今の勢いを持ってすれば、公式戦で７試合勝ち星がない仙台から勝点３を獲得できそうだ。
 
　ただ、仙台は昨季に無敗記録を止められた相手。決して油断できない。アウェーで先行されれば厳しい展開になるだけに、前線からの連動した守備がハマるかがポイントのひとつだ。６節の広島戦、川崎戦の前半のように中盤で回されると劣勢を強いられるかもしれない。
 
　効果的な攻撃を仕掛けるには、やはり武藤の突破力が肝になる。たとえ武藤が倒されても、それで得たFKから太田が決定機を作る“好循環”が今は生まれており、その意味で太田のパフォーマンスも大きな鍵だろう。