「最強のチームを作るために選んだ」なでしこ高倉麻子監督、主将・熊谷不在もメンバー選考に自信

2021年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「大きな穴が空くようなチーム作りはしていない」

高倉監督がパラグアイ&パナマとの2連戦に挑むメンバー選考の手応えを明かした。(C)SOCCER DIGEST

 4月1日、日本サッカー協会がパラグアイ、パナマとの強化試合2試合に挑むなでしこジャパン(日本女子代表)の招集メンバー25名を発表。高倉麻子監督が会見に出席し、選手選考や2連戦のポイントを明かした。

 木下桃香(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)や塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース)らといった若い選手に加え、海外組ではイタリアの名門ミランに在籍する長谷川唯や、アストン・ビラ(イングランド)の岩渕真奈など、総勢25名を招集。高倉監督は「最強のチームを作るために選んだ」と選手選考に自信を覗かせた。

 また一方で、これまでキャプテンとしてチームを支えてきたフランスのリヨンでプレーするDF熊谷紗希がメンバーから外れた理由については、「もちろん彼女はチームのなかでは中心として頑張ってほしい選手」としながらも、「今回のコロナ禍のなかでチームにも拒否権がある。ちょっと今回は難しいと言われ、残念ながらメンバーには入りませんでした」と明かした。

「もちろん(熊谷が)中心選手であることは変わりないですが、私自身は誰かが抜けたからといって大きな穴が空くようなチーム作りはしてきていません。逆にほかの選手にとってはチャンスでもあるので、様々な組み合わせのなかで新しいパワーが出てきてくれれば、それはチームにとっては喜ばしいことだと思います」
 
 主力の熊谷不在にも、「穴はない」と強調した指揮官。万全のメンバーで臨む2連戦の相手は、FIFAランク10位の日本にとって格下の2か国(パラグアイ/47位、パナマ/59位)となるが、「簡単に勝てる試合はない」と警戒を強めた。

「パラグアイとパナマはFIFAランク的には下にいるチームですが、まず言えるのは簡単に勝てる試合はひとつもないということ。そのなかで、攻撃できる時間が長いのであれば、攻撃の連係や個の力の部分をよりたくさんの時間見られると思いますし、また良い守備から生まれる攻撃もあるので、そのへんの全体的なバランスを見る良い機会にはなると思っています」

 東京五輪を想定し、グループリーグの日程と同じ中2日で行なわれる今回の2連戦。約1年ぶりの実戦で、なでしこたちはどんなゲームを見せてくれるか。日本女子代表は8日にユアテックスタジアム仙台でパラグアイ女子代表と、11日に国立競技場でパナマ女子代表と激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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