「背後の対応が雑」自慢のロングフィードで先制弾をお膳立てしたCB瀬古歩夢の優れた洞察力

2021年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「(相手DFは)背後の対応がちょっと雑なところが何シーンかあった」

見事なロングフィードで林の先制点をアシストした瀬古。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[国際親善試合]U-24日本 0-1 U-24アルゼンチン/3月29日/北九州スタジアム

「あそこは常に狙っていこうと思っていた」

 そう語ったのは林大地の先制弾を見事なロングフィードでアシストしたDF瀬古歩夢だ。

 ボールを保持していてもなかなか1点が遠い。そんなもどかしい展開のなか、貴重な先制ゴールが生まれたのは前半終了間際の45分だった。瀬古が自陣から相手最終ラインの背後を狙うロングフィードを供給。敵の意表を突くパスに反応した林が、巧みなトラップからGKとの1対1を制し、ゴールネットを揺らした。

「あそこ(ロングパス)は常に自分の特長でもありますし、コースが見えたのでそれが通って良かった。相手DFの映像は試合前から自分も確認していて、背後の対応がちょっと雑なところが何シーンかあったので、それを試合前から頭に入れて臨んだ。それが実際にアシストに繋がって非常に良かったと思います」
 
 アシスト以外にも、相手のクロスに対する競り合いや球際での激しいバトルを制すなど、守備でも輝きを放っていた。気迫あふれるプレーやアシストの背景には、初戦でピッチに立てなかった悔しさなど、並々ならぬ思いがあった。

「負けた第1戦に出れていなくて、第2戦は非常に大事な試合になると思っていました。絶対勝利しようというという思いもありましたし、自分のなかでチャンスを掴まないといけない、自分をもっともっとアピールしなければいけないという気持ちがありました」

 その強い気持ちが見事に結果に表われたゲームとなったのだった。

 U-24日本代表は、金メダル候補でもあるU-24アルゼンチン代表との2連戦を1勝1敗で終えた。瀬古は「(2試合で)オリンピックに対しての想いがチーム全体として強くなった。日本で開催するからには、金メダル獲得はチーム全体が目標にしているところ。これからより個人でレベルアップしていかないといけない」と約4か月後に迫る本大会に向け、より一層気持ちを引き締めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】U-24日本3-0U-24アルゼンチン|林と板倉のゴールで見事にリベンジ!今後の自信へと繋がる勝利に!

【動画】相手の意表を突く瀬古のロングフィードがもたらした林の先制弾!

次ページ【動画】相手の意表を突く瀬古のロングフィードがもたらした林の先制弾!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事