３月29日、国際親善試合のU-24日本代表対U-24アルゼンチン代表の一戦が北九州スタジアムで行なわれ、３－０で日本が完勝を収めた。

　日本は立ち上がりからボールを保持し主導権を握ると、前半終了間際の45分に、林大地のゴールで先制。さらに68分と73分には、左CKでキッカーを務めた久保建英のクロスに板倉滉がヘディングで合わせて２ゴールを挙げ、日本が３発快勝で2021年初勝利を飾った。

　U-24アルゼンチン代表のフェルナンド・バティスタ監督は、試合後の会見で２戦目をこう振り返った。

「とくに前半はアルゼンチンの方がボールをなかなか持つことができず、日本の方がよりキープしている時間が多かったが、前半の最後に失点して少し選手たちの集中が削がれてしまった。後半はアルゼンチンがボールを持つ時間も増えたが、残念ながらセットプレーから２失点を喫してしまいました。選手たちのパフォーマンスもこの２試合で見ることができましたし、今後に向けて様々な結論を引き出せると思います」
 

　また日本は球際でも激しく戦い、攻守にわたって高い強度で臨んできたことで苦戦を強いられたが、「そのインテンシティの高さやアグレッシブなところが日本代表の長所であると思っています」とコメント。そのなかで、「１試合目に関してはうまく長所を消せていたが、今日は日本が上手だった」と悔しさを露わにした。

　南米からの長い移動時間を経ての２連戦は、「言い訳にはしたくない」とし、「今回の２試合からは色々な結論を導き出せる。出場した選手たちは良いプレーを見せてくれたが、東京オリンピックはより要求度の高い大会なので、そこに向けて今回の内容を生かしていきたい」と意気込みを語った。

　会見で何度も口にした"２試合で得た結論"については、「私個人からに選手に伝えたい」と明言を避けたフェルナンド・バティスタ監督。それでも、約４か月後に迫る東京五輪に向け、良いテストの場となったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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