「日本人の規律は素晴らしい!」アルゼンチン紙がU-24ゲームでの“コロナ対策”に感銘!「五輪開催には否定的だが…」

2021年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

一部サポーターが違反行為を犯したされるが…

コロナ対策が施された有観客試合で、日本とアルゼンチンが熱闘を繰り広げた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部:JMPA代表撮影)

 アルゼンチンを代表する老舗メディアが、日本のコロナ対策に賛辞を贈った。

 金曜日に東京スタジアムでU-24の親善試合、日本代表vsアルゼンチン代表戦が開催された。ホームの日本は南米予選をトップ通過した強豪を相手に、終始アグレッシブな姿勢を貫いたものの、最後までゴールが奪えず0-1の惜敗。実りある90分間を経て、週明けの月曜日には北九州でリマッチを戦う。

 ゲームの模様を速報で報じたのが、アルゼンチンの全国スポーツ紙『Ole』だ。U-24代表チームの順調な仕上がりを称えつつ、同時に取り上げたのが、日本戦当日のスタジアムの様子である。感染の終息が見えないコロナ禍にあって、有観客試合の開催に踏み切った日本サッカー協会。同紙はその取り組みを、注意深く観察していたようだ。

 現地入りした記者は「4か月後に迫った東京五輪に向けたリハーサルは成功したようだ。日本人の規律は素晴らしい」と評して、次のようにレポートしている。

「上限1万人に制限された観衆(公式発表は8416人)は、日本政府と東京都が設けたガイドラインを粛々と守っていた。マスクを着用し、手を消毒し、ソーシャルディスタンスを徹底しながら、声を上げないなど応援マナーも遵守。座席には使用可能と使用不可のサインが記されていたが、それもちゃんと守って着席していたのである」
 
 さらに「残念ながら日本政府は国外からの観戦者を受け入れないと決めた」と言及。加えて「日本の国民の間では五輪開催に否定的な意見が少なくない、という調査結果がある」と伝え、「それでも本大会開催に向けて、スポーツ界は着実に準備を進めている印象だ」と続けた。

 実際に参加する代表国のメディアが、ある意味で日本の安全対策に合格点を与えた格好だ。日本が先制点を奪われた直後、一部サポーターがチャントを歌う違反行為があったとされるが、どうやらそこは大目に見てくれたのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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