【U-24日本代表】横内監督が語る三笘と旗手への評価は?「川崎でやっているプレーをそのまま代表でも出して欲しい」

2021年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手たちが「一番力を発揮できる」システムを採用か

選手の力を発揮させることを主眼にシステムも決めていきたいと語った横内監督。※写真は会見中のスクリーンショット

 U-24日本代表の横内昭展監督は3月25日、翌日のU-24アルゼンチン戦の第1戦に向けた前日会見をオンライン上で行ない、招集した選手たちへの期待を語った(A代表とU-24代表を兼任している森保一監督は、東京五輪本大会のみU-24代表の指揮を執り、それまでの準備段階は横内昭展氏が監督としてチームを率いる)。

 横内監督は、「久しぶりの活動の選手もいます。海外組も合流して、昨日初めて全員が揃って練習ができた。ミーティングでも言ってきましたが、まずは明日の試合で自分が持っている力、持てるもの全てを吐き出して欲しい。それがあって、初めてその先が見えてくると思っています」そう、明日東京スタジアム(味の素スタジアム)での第1戦への意気込みを語った。

 この世代の代表活動としては年末の国内組合宿から約3か月ぶり。試合になるとU-24日本代表にとって2020年1月のU-23 AFCアジア選手権以来となる1年2か月ぶりの実戦だ。さらに"海外組"と"国内組"の本格的な代表活動は0-2で敗れた2019年11月のコロンビア戦以来となる。

 指揮官は「あの試合(コロンビア戦)以来の選手もいますし、今回招集した選手は、各クラブでしっかりとポジションを取った選手だと思う。当時よりも個々に成長してきたと思う」と個人の成長にも期待を寄せている。
 
 注目は、久保建英ら"海外組"と、Jリーグで実績を積み上げてきた"国内組"をいかに融合するかという点だろう。

 昨季のJ1リーグ王者・川崎フロンターレで今季も中心選手として活躍する三笘薫については、「川崎でやっているプレーをそのまま代表でも出して欲しい。(アルゼンチン代表は)Jリーグで対戦する相手とは違ったタイプの相手。そういう相手に対して、彼がどういったプレーを見せてくれるか楽しみにしています」(横内監督)。

 また、今季川崎で左SBを務める旗手怜央については、「もともとそういうポジション(SB)はやっていなかったが、今シーズン、SBでチームへの貢献度が高いプレーをしている。彼を含めて、チームでやっているプレーをそのまま代表でもやって欲しい」として、「旗手は、もともとアタッキングゾーンで貢献度の高い選手で、フィジカルもここ最近すごく上がってきている。攻守両面での貢献度の高い選手」と分析する。

 26日の第1戦では、同じく川崎から招集されているMF田中碧が、親善試合でのレッドカードの出場停止分が適用されるため、出場できないものの、所属クラブで好調を維持する選手たちの成長に大きな期待を寄せているようだ。

 横内監督は「ずっとこのチームは3バックで長くやってきていましたが、12月のキャンプでは4バックにもトライしています。今回招集している選手を見て、一番力を発揮できるのはどちらかなと考えてやっていきたい」とシステムに関しても柔軟な姿勢を示唆している。

 東京五輪でもライバルとなるであろう強豪アルゼンチン代表と戦う「SAISON CARD CUP 2021」は明日3月26日に、東京スタジアム(味の素スタジアム)で19時キックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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