「クラブに本当に感謝」神戸DFフェルマーレン、ベルギー代表での奮起を誓う! アジア・欧州間の“時差ボケ問題”にも言及

2021年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベルギー代表での活動は19年11月以来

ベルギー代表に参加しているフェルマーレン。 写真:徳原隆元

 ヴィッセル神戸に所属するDFトーマス・フェルマーレンは、カタール・ワールドカップの欧州予選に向けたベルギー代表に選出された。現在は離日し、ベルギーでチームに合流している。

 選出にあたり、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督は「ヴィッセル神戸と密に連携を取り、各方面の許可も下りて実現した。トーマスは最初の2試合に出場した後、日本での検疫に対応するためにチームを離れる」とコメント。24日のウェールズ戦、27日のチェコ戦のみの参加であることを明かしていた。30日のベラルーシ戦には出場しない。

 当のベテラン戦士は、現地時間3月22日に行なわれた記者会見に出席。久しぶりとなった今回の代表活動に対する想いや、チームへの感謝を口にしたようだ。現地局『RTL』が伝えた。

「久しぶりに戻って来られて、とても嬉しい。"レッドデビル"(ベルギー代表の愛称)にはいつだって参加したいからだ。僕の年(35歳)でこのハイレベルなチームに加わり、監督の信頼を得ていることを誇りに思う。

 この参加にあたっては、ヴィッセル神戸とベルギーサッカー連盟の間で様々な話し合いが行なわれた。決して簡単ではなかったけれど、解決策が見つかったんだ。僕は所属クラブに本当に感謝している。もちろん連盟にもね」
 
 また、現地記者から日本人選手の特長について質問されると、「とてもスピードがあって、狭いエリアでも俊敏に動くことができる」と回答している。

 そして、今夏に開催される予定の欧州選手権(EURO)にも意欲を示したようだ。

「2022年のW杯について話をすることは難しいと思う。選手にとって1年、2年というのはとても大きな変化が訪れるものだ。サッカーではあっという間にも感じられるので、自分がどうなっているか分からない。でも、僕はまだ代表チームでの野心を持っている。もし叶うなら、EUROにはぜひ参加したい」

 ちなみに、アジアとヨーロッパを行き来する選手に、度々浮上する時差ボケ問題については、このように述べたようだ。

「日本で数試合をこなし、体調は万全と言える。コンディションも良く、ピッチでのパフォーマンスは良いものを見せられるはず。(時差は)プロ選手である以上、こうした移動は生活の一部だ。パフォーマンスの言い訳に、時差ボケというのは通用しないと考えている」

 19年11月16日に行なわれた、EURO2020予選のロシア戦以来となるベテラン戦士の参戦に、現地メディアも大きな期待を寄せているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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