【J1展望】1stステージ・8節|G大阪-松本|宇佐美がチーム記録の“6戦連発”に挑む

2015年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

G大阪――“悪いながらも勝ち切る”のが三冠王者の強み。松本――怯むことなく、強気な姿勢が肝心だ。

怪我人/G大阪=明神、内田、西野 松本=なし
出場停止/G大阪=なし 松本=喜山

J1リーグ 1stステージ・8節
ガンバ大阪 松本山雅FC
4月29日(水・祝)/16:00/万博記念競技場
 
ガンバ大阪
リーグ成績(7節終了時):2位 勝点16 5勝1分1敗 14得点・7失点
 
【最新チーム事情】
●エースの宇佐美が5試合連続ゴールと絶好調。チーム記録の6戦連発に挑む。
●新潟戦で岩下、オ・ジェソクが負傷し、松本戦はベンチ外が濃厚。
●右かかと痛を抱えるパトリックだが、松本戦は先発が濃厚。
●岩下の負傷により、CBの控えが不在になる緊急事態。
 
【担当記者の視点】
 前節の新潟戦は"悪いながらも勝ち切った"という内容だった。連戦の影響で動きが鈍く、前半は苦戦を強いられたが、右かかと痛を抱えるパトリックが後半から出場すると流れが変わり始め、宇佐美の老獪な5戦連発弾、パトリックのボレーでチームも5連勝を飾った(ACLも含めると公式戦7連勝)。
 
 ただ、岩下とオ・ジェソクが負傷し、松本戦は最終ラインが手薄な状態に陥っている。CBは金、右SBは米倉の先発が濃厚で、疲労の色が見える阿部もベンチスタートか。好材料は宇佐美の充実ぶりで、松本戦で決めればチーム記録の6試合連続ゴールとなる。エースがゴールした試合で、チームは29戦無敗と"不敗神話"は継続中だ。
 
 首位の浦和を勝点1差で追いかけるなか、松本戦の後にはアウェーの浦和戦が待っている。ここで確実に勝点3を積み重ねて、因縁のナショナルダービーを良い形で迎えたい。
 
 
松本山雅FC
リーグ成績(7節終了時):13位 勝点8 2勝2分3敗 7得点・9失点
 
【最新チーム事情】
●前節・仙台戦で待望のホーム初白星! チームの雰囲気は明るい。
●ボランチの不動のレギュラー喜山が今節は累積警告で出場停止。代役はナビスコカップで経験を積んだルーキーの柴田か。
●リーグ戦2試合連続無失点と守備が安定感を取り戻しつつある。G大阪の攻撃に耐え切れるか注目だ。
 
【担当記者の視点】
 直近の公式戦3試合でクリーンシート(無失点)が2試合。ここに来て守備がようやく安定感を取り戻しつつある。
 
 とはいえ、今度の相手は目下5連勝と波に乗り、得点ランクトップを走る宇佐美を擁するG大阪だ。優勝候補に挙げられるチームの本拠地に乗り込み、しかも松本は中盤の要でもある喜山を出場停止で欠くだけに、これまで以上に厳しい戦いとなるのは間違いない。
 
 劣勢の時間帯が長くなるのは必至。相手の攻撃力を考慮すれば、ベタ引きで守り切れるとも思えないが、大金星を挙げるためには、G大阪が0-1で完敗した鳥栖戦(2節)がヒントになるかもしれない。この試合でG大阪は、鳥栖の執拗なプレスに自慢のパスワークが機能不全に陥り、リズムを狂わされている。
 
 走力には自信がある。持ち前の"90分間フルパワー"を武器に、精力的なハイプレスで可能な限り高い位置からアグレッシブにボールを奪いに行き、相手に長いボールを蹴らせるような展開に持ち込めれば、勝機はあるはず。
 
 前節・仙台戦では待望のホーム初勝利を収め、チームには勢いがある、アウェーゲームといえども怯むことなく、強気な姿勢で勝点3を奪いたい。
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