今季セルビアで16得点!浅野拓磨がゴール感覚を掴めたワケは?「僕の中でルーティンとしてできている」

2021年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「常に試合に出続けられていることが僕にとってはすごく大きなこと」

好調を維持したまま日本代表に合流した浅野。韓国戦でのゴールが期待される。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は3月23日、選手4名のオンライン会見を実施し、今季好調をキープするFW浅野拓磨が取材に応じた。

 20日のセルビアリーグで今季16得点目をマーク。ハーフナー・マイクが持つ日本人の欧州リーグ1シーズン最多得点タイ記録に並ぶなど、得点感覚に磨きをかけた浅野が日本代表に合流した。

 この今季の覚醒ぶりに本人も「(冬の中断期間が明けて)コンディション上がってきて、試合にもフィットしていると感じる」と状態の良さを実感。さらに過去のシーズンを振り返り、「これまでも調子がいいなと感じてもそれが結果に現われないことがあったので、それが出ているのは僕にとっては良いこと」と手応えを語る。

「まだまだ結果も残せると思うし、満足しているわけじゃない」と、さらなるゴール量産を目指すが、得点力アップについて浅野は次のように語った。

「セルビアでは、常に試合に出続けられていることが僕にとってはすごく大きなことで、これまで日本でもドイツでもなかなか結果が出なかった時には、試合に出続けられる環境ではなかった。そういう意味では、チームメイトや監督から信頼を感じながらプレーできるし、良くなかった試合があれば、次に修正できる試合がまた目の前にあるというのは、すごく大きい」

 実戦を通じて課題をあぶり出し、それを修正してまた実戦でのパフォーマンス向上につなげる。そうした良好なサイクルが生まれ、「1試合1試合、自分の中で完結して、次の試合に向けてまた全力で準備をするということが、僕の中でルーティンとしてできている」と好調の秘訣を挙げた。

 また25日の韓国戦は、5年前のリオ五輪予選となるU-23アジア選手権決勝で自らの逆転ゴールによって勝利した相手。今回再び訪れる"アジアの宿敵"との対戦には、「僕自身、相手が韓国だからという特別な気持ちはそこまでないが、周りからはそうやって言われるだろうし、代表では感じたくなくても特別なものを感じるとは思う。その中で、相手がどうこうではなく、自分たちがその試合に対してやれることを全力でやるためにいい準備をする。ただそれだけかなと思っている」と殊更に意識せず泰然と構える。

 欧州で今まさに輝きを放ち始めたストライカーは、今回の3月シリーズでも磨き上げた得点感覚を見せつけるのか。韓国を相手に再びゴール後のジャガーポーズを披露したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

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