「現実的ではなかった」初招集の江坂任が語る日本代表。「柏で一番成長した部分」と振り返ったのは…

2021年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンダーカテゴリーの代表歴もない」

代表招集について「やっとというよりはビックリ」と明かした江坂。出場機会を掴めるか。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 柏レイソルの江坂任は3月19日、練習後にオンライン上で取材に応じ、前日発表された日本代表招集の想いを語った。

 冒頭で日本代表に初招集を受けた感想を聞かれると「やっとというよりも本当にビックリしました」と明かし、「小さい頃からの目標ではありましたけど、現実的ではなかった。ずっと目標ではありましたけど、ここ最近でやっと(代表招集という)現実味が出てきて、今回選んでもらえてうれしく思います」と語った。

 兵庫県出身で、現在28歳の江坂は、神戸弘陵高、流通経済大を経て2015年に当時J2のザスパクサツ群馬に入団。翌年に当時J1だった大宮アルディージャに移籍し、18年から柏に所属している。

 江坂はこれまでのキャリアを「本当にアンダーカテゴリーの代表歴もないですし、そんなに学生時代に注目された選手でもなかったですが、目の前のことを必死にやって、ここまでこれたと思います」と振り返った。

 J2から始まりJ1へステップアップするが、大宮時代、柏時代と2度の降格を経験。順風満帆なキャリアとは言えなかったが、昨季のJ1リーグでその才能を開花させ、リーグ戦での9ゴール・10アシストをマークするなど、チームのほぼ全ての攻撃に関与していたと言っても過言ではない活躍が、森保一監督の目に留まったようだ。
 
 昨季の大ブレイクをもたらした柏での成長については、こう分析した。

「ボールを貰う前の準備のところは一番成長したと思います。ボールを受ける動きもそうですし、スペースを見つける作業もそう。そこが一番(成長したところ)だと思います」

 その昨季の活躍で「本当にここ最近。去年くらいから」日本代表を現実的な目標として意識するようになったという。

 代表では「攻撃のところで期待されていると思うので、得点に絡むプレーをしていきたい」として「ボールを回すところは自分が入ってよりスムーズに出来れば」とこれまでの代表戦を見ながら、自身はどうプレーするかイメージを膨らませているという。

「日の丸を付けてプレーできることが一番楽しみですが、日本のトッププレーヤーとやれることも楽しみです」そう期待を込めた柏の10番は、初めて招集された日本代表でも「自分らしいプレー」でチームを輝かせられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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