【セルジオ越後】日本代表に国内組を多数招集も川崎からは一人だけ!? 期待して見たい選手は…

2021年03月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

あれだけの独走で優勝した川崎からは一人だけ

3月の日本代表メンバーに選ばれた国内組の選手たち。写真は、左上から時計回りに、山根(川崎)、古橋(神戸)、江坂(柏)、佐々木(広島)、小川(FC東京)、坂元(C大阪)。写真:サッカーダイジェスト

 親善試合・韓国戦(25日)とワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル戦(30日)に臨む日本代表メンバーが発表されたね。

 今回は冨安を除く東京五輪世代の選手たちがA代表を外れて、24歳以上の選手たちが招集された。常連の欧州組メンバーに加えて、今回は国内組が数多く選ばれ、8名が初招集となった。

 ただし、フレッシュな顔ぶれになったとはいえ、ベースが欧州組になるのは間違いないだろうね。おそらくは、韓国戦にベストに近い選手を出すんじゃないかな。いくら親善試合とはいえ、韓国相手に負ければいろんなところから批判の槍が飛んでくるだろうし、地上波のサッカー番組がどんどん終了していくなかでの敗北もイメージが悪すぎる。勝って日本のサッカーはまだ死んでないってところを見せないとダメだよ。

 さて代表メンバーの話に戻ると、コロナ禍で呼べなかった選手もいたという欧州組はさておき、国内組に関しては今回の代表戦は絶好の機会だね。今後の代表に食い込んでいくためにも結果を残しておきたいし、時差のある欧州組よりコンディション的にも有利だ。

 今回期待して見たいひとりがフロンターレの山根だよ。チームでも見せている攻撃的なスタイルが代表でもマッチするのかは興味深いところだ。今回は吉田、富安の2センターバックを軸にして、両サイドバックが国内組になりそうだ。そういう意味でも、両サイドがどんな組み合わせになるのか楽しみだけど、左はやっぱり佐々木になるのかな。

 欧州組も含めて人材が豊富な2列目にも、江坂や古橋、坂元といったJリーグでの活躍が顕著な選手たちが招集された。どれだけの出場機会を与えられるのかは分からないけど、とにかくインパクトを残すような活躍がなければ、生き残りは難しいだろうね。

 それにしても、去年あれだけの独走で優勝した川崎からは山根一人だけ。現在の調子を考えるなら家長や谷口も十分に資格はあるはずだけど、一方ドイツで調子が今ひとつの大迫は今回も呼んでいる。これまでの信頼関係もあるとは思うものの、川崎勢が一人というのはちょっと腑に落ちない人選だね。

【日本代表PHOTO】韓国、モンゴル戦に臨む招集メンバー23人

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